ラーメンの自販機販売
県内 ”発祥の地” 今治市に
またまた、新タイプの
ラーメン自販機が出現しました。
◆東京の人気ラーメンを仕入れて、売る
麵屋武吉の店主、横内雅さん(46)は
自分の店のラーメンではなく
東京の有名店の人気ラーメンを仕入れて
自販機で売る、という新ビジネスを
今月から始めました。
横内さんは今治出身、
東京での修業中、つけ麺の魅力に触れ、
地元で広めようと14年前
ラーメン店をオープンしました。
「つけ麺は麺がたくさん食べられるのが
魅力。普通のラーメンと違って
麺がのびないのも特徴」(横内さん)。
食べた印象は
麺がたくさんあるのも嬉しいですが
(並、中、大のどの量でも値段が同じ)
スープに程よく酢の風味を感じ、
さっぱりと食べられる印象です。
◆ラーメンのセレクトショップの発想
しかし、横内さんが
店の前で自販機販売しているのは
このつけ麺ではありません。
「ラーメンの魅力は多様性。
味、見た目、食べ方など
個性的なラーメンがいっぱいある。
ラーメンのセレクトショップが
あってもいいと考えた」(横内さん)。
ラーメンのプロの視点で
今、注目の美味しいラーメンを
今治で食べてもらうための
『セレクトショップ』が
この自販機なのです。
◆2つのビジネスモデル
今治といえば
最初にラーメンの自販機販売を
スタートさせた
阿部商店がよく知られていますが
麵屋武吉のビジネスモデルは
異なります。
【違い①】
・阿部商店の自販機はリース
・武吉の自販機は買い取り
【違い②】
・阿部商店は自店のラーメン
(製造販売)
・武吉は他店のラーメン
(仕入れ販売)
【違い③】
・阿部商店の自販機は冷蔵
・武吉の自販機は冷凍
一方、共通するのは
コロナで安定しない売り上げを
底支えする、
安定的な収入源としての
自販機販売です。
24時間、人手をかけず、非接触で
売り上げを上げます。
実は、武吉のラーメン自販機
ラーメンストック24は
株式会社凪スピリッツジャパン
(本社・東京)が展開するもので
HPなどによると
現在、全国で100を超える店舗で
導入されています。
「コロナでネット販売が伸びているが
このビジネスは
ラーメンのネット販売の
自販機バージョンだと考えている」
(横内さん)。
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売れ行きについて
「最初に仕入れた量は売り切った。
全体的にはボチボチ」(横内さん)。
まだまだ、このビジネスが
どの程度、成功するのか
不透明な部分はあります。
しかし、2人のインタビューで
共通して出てくる言葉は
「チャレンジする」
「失敗を恐れない」でした。