今治に春が来た❕

ニュース解説

「良い試合だったでしょう⁉」


昨日、J3リーグ第2節のホームゲームで
FC今治は2-1でカターレ富山を振り切り
今季初勝利を挙げました。


試合直後の記者会見を終えた
FC今治・橋川和晃監督。
その表情は初勝利の喜び以上に
手に汗握るGOOD GAMEを披露できたこと。
初戦とは違って攻守においてアグレッシブで
目指していたスタイルで勝ち切ったことに
誇らしげでした。
昨日、両チームが戦ったバチバチの90分は
今年のJ3リーグが
過去最高の戦国レースだと実証してくれました。
それくらい面白いゲームでした。
(勝ったからこそ汗)


「開幕は負けたけどデータ上は悪くなかった。
(1試合の)パスが580本。これは昨年3位の数字。
パス成功率は過去最高の87%だったんです。
そのうちアタッキングサードでのパス成功率
が15%しかなかった。
そこを上げようねって練習してたんです」


実は今季のFC今治は通常1人しかいない試合分析担当を
2人に増やしていました。
「このやり方で大丈夫だから」と何度強く言われようが
数字の説得力に
今の若者はついていくものです。
選手だけでなくスタッフ体制も強化していた今治。
早くもその成果が現れました。


昨日の勝利は
今後、とても大きな影響力をチームに与えます。
その数値はデータでは測れません。
「それが一番おっきいですね。
自分たちが間違ってないと思える。
これは練習でもデータでも伝えられない。
後はこれを繰り返しPDCA(計画、実行、評価、改善)
サイクルをしていくことですね」
言い終えた両肩は
初戦よりも軽くなったような気がして
プロサッカークラブの監督の大変さを垣間見ました。
この日だけは単身生活から7年ぶりに同居することになった
愛猫と愛妻に労ってもらったのでしょう。

もう一つの勝因は
開幕戦のメンバーから大幅に入れ替え
外国籍選手など新勢力を大胆に使ったことでした。

新戦力というと
今、メディアとサポーターを沸かせているのが
「さらにもう一人、外国籍選手が加入するのでは⁉」と
噂になっているオランダ人FW。
190㎝の大型ストライカー、
オランダ2部リーグで12ゴール9アシスト
大爆発してるとか!
現在、移籍交渉中らしく
メチャクチャ気になるので
勝利後でご機嫌の
岡田さんに聞いてみたところ・・・


「ああ、あれね…○△■☆(←自主規制)だよ」

思わせぶりでスイマセン(-_-;)
第1次移籍ウィンドーは4/1までなので
まもなく決着するでしょう。
チームリリースを待ちましょう。

さて前回。
J3リーグにおいて
開幕を落として昇格したチームは1チームしかなく、
2連敗して昇格したチームはないと書きました。
が!
“J2リーグ”には3チームもいました
開幕2連敗したのに(自動昇格出来る)
2位以内に入ったチームが!
(昨年ジュビロ磐田、2019年横浜FC、
99年川崎フロンターレは開幕3連敗)


なのでちょっと心配だけど
愛媛FC、まだ大丈夫です!
次こそ!
第3節はホームでいわきFCと、
FC今治はアウェイでガイナーレ鳥取と
いずれも27日(日)KOです。

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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