今月1日、県内の高校で卒業式が行われ、
あわせて1万1,000人余りが
学び舎をあとにしました。
高校生活の3分の2がコロナ禍に
県内で初めて
新型コロナの感染が確認されたのは、
卒業生たちが
2年生への進級を目前に控えた
おととし3月2日でした。
高校生活の3分の2がコロナ禍にあり、
休校や分散登校、修学旅行の中止など
影響を受けました。
“環境のせいにしない”生き方目指す
775人が巣立った済美高校の卒業式。
■答辞 蓮見まどかさん
「済美生は“コロナだから”と
環境のせいにせず、
この環境に
自ら対応しようとする
気概がありました。
私も“自分の人生は
環境で決まってはいけない”と
思いを新たにし、
受験に向け本格的に
動き始めることができました」
そんな卒業生に、
ある学級担任は
こうエールを贈りました。
挫折を乗り越え、自信を持ってほしい
■3年6組担任 齋藤和樹先生
「これが最後のホームルームです。
これを最後に、生涯を通じて
会うことのないクラスメートが
いるかもしれない。だから、
今、お互いにしっかりと
話しをしておいてください。
これから先の人生では、
いいことや悪いことなど
さまざまなことが起きると思います。
好奇心を大切に
自信を持てる人になってください」。
「進学先では、
この自信になるものを探してください。
好奇心、そして楽しむことを忘れず
頑張ってください」
かけがいの無い青春時代を
コロナ禍に見舞われ、
その逆風の中、
共に駆け抜けた若者たち。
確かな絆は、
人と人との関係が問い直されている
コロナ禍の今だからこそ、
輝きを増しているように感じました。