めちゃイケ!てるニュース番組とは?

オピニオン室

 3月7日、タレントで『めちゃイケ』出演などで知られる大久保佳代子さんと 、南海放送ラジオでお馴染みの杉作J太郎さんの渋谷で行われたトークショーに招待されました。

 この中で、AI時代のお笑いの”未来の姿”についての2人のトークを聞いて、ニュース番組に現在、欠けている点にハッと気づかされました。

それは『不完全な面白さ』です。

 大久保さんは現在、テレビ番組が魅力を失っている大きな原因の1つに『予定調和』があると指摘しました。

決められた時間で、それぞれが決められた役割を演じ、なんとなくまとめるから”つまらなく”なる、と分析しました。

J太郎さんはAI時代には、面白い要素を全て入力すれば、それなりに面白いネタは作れるだろうと話します。

しかし、「不完全な面白さ。ユーチューブの素人の面白さにはかなわない」と予測しました。

 ニュース番組が今、失っている魅力は何でしょうか?

まさに2人が指摘する『不完全な面白さ』ではないでしょうか?

生放送の自由度を活かして鮮度の高いテーマを取り上げ、多様な視点で事実に切り込み、『予定調和』で終わらない展開で視聴者を刺激する・・・

ニュース番組には本来、予想できない魅力が備わっていたのに、いつしか番組の完全性に囚われるあまり、紋切り型の報道が多くなってきたように思います。

『完全性の罠』とでも呼ぶべき現象です。

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世界の誰もが情報の発信者になった今、私たち報道に携わる人間はもう一度、自分の居場所を探さなくてはなりません。

「ニュースの深層」をその取り組みの1つにしたいと思っています。

 大久保佳代子さんには是非、愛媛にもお越し頂くようお願いしてきましたので、松山でのトークショー開催も報道局の仕事の1つとして取り組みたいと思います。

ご期待下さい!

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(57) 1988年南海放送入社後、新居浜支局、県政担当記者を経て現在、執行役員報道局長・解説委員長。釣りとJAZZ、「資本論」(マルクス)や「21世紀の資本」(ピケティ)など資本主義研究が趣味。

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