南海放送報道局が
公式YouTubeチャンネルを
立ち上げました。
ネット報道をさらに加速します。
立ち上げの主人公は入社2年目、
現在、報道局で最も若い
高木沙也佳記者(24)です。
高木記者は、報道現場で
最もキツいとされる
サツ担当(事件・事故担当)。
基本、24時間365日のハードワークです。
(もちろんローテーションを組み
休みはとる)
責任感が求められるのは当たり前、
体力、精神力、正義感、対人能力、知力
全てが要求され、そのバランスが
仕事の質に現れるのがサツ担当です。
◆「君もやってもらうから」
そんなハードワークの中の11月中旬、
高木記者は新たな指令を受けました。
「君もやってもらうから」。
南海放送報道局はこの数年、
報道コンテンツのネット進出を
最大のテーマに掲げ、
yahoo!ニュース特集や
選挙特番のYouTube生配信、
報道公式Twitterなどへの取り組みを
強化してきました。
こうした経験と蓄積をもとに
私たちの最大の強みである
動画ニュースの日常的な配信に
踏み出すことにしました。
その立ち上げメンバーの一人に
高木記者が選ばれたのです。
◆テレビでニュースは見てない?
高木記者は東温市出身。
バスで松山市内の高校に通いました。
3人兄弟の真ん中で、
お兄さんと妹さんがいます。
大学は県外、文系の王道学部です。
(学部名はなぜか
公開して欲しくないらしい)
記者になりたくて
南海放送に入社したわけではありません。
「報道の仕事に携っていなければ
今ごろ、テレビでニュースは見てない」
といいます。
実は、高木記者が
YouTube設立メンバーに選ばれた理由は
まさに、そこにあります。
◆ローカル局が”地域限定”は「思い込み」
南海放送に入社する前は
「地元で、地元の情報を広く伝えたい」
と思っていたそうです。
しかし、それが2年足らずで
「思い込みだと気づいた」(高木記者)。
去年1年間、南海放送報道局は
若手全員をメンバーに
デジタル勉強会を設け、
IT時代の報道のあるべき姿について
意見交換、議論を行いました。
そこで高木記者は
「南海放送も全国に向かって
情報発信できるんだ」
と感じたといいます。
こういう経緯があって今年11月、
管理職から
「君もやってもらうから」
といわれた時、
「快く引き受けました。
興味がある分野でしたから」
(高木記者)。
その後、「やってるうちに
中心みたいになっちゃった」
(高木記者) そうです。
現在、タイトルやサムネイル(表紙画面)の
チェック役も務めるほど
局内で信頼されています。
◆記者は本来、クリエイター
南海放送HPから
YouTubeチャンネルにリンクする
この静止画は、
高木記者がIPadProで
Procreateというデザインソフトを使って
自作しました。
そっくりそのまま採用されています。
優れた記者は本来、クリエイターであり
クリエイターとは本来、
変化をクリエイトする職業なのです。
◆現在、最も再生回数の多い動画は
”サツネタ”
高木記者が
自慢げに話した瞬間がありました。
「今、一番、見られているのは
キャップの剛さん(本名・山下剛
警察担当キャップ)の作った
警察学校の動画なんですよ。
5000回以上の再生です。
すごいでしょ~」。
その動画はこちら!
「若い人が夕方、わざわざ家に帰って
テレビでニュース見るとは
思わないんですよ。
でも、警察ネタは
ニュースを見ない人でも
興味は持っていると思うんですよ。
だから夜、YouTubeで
時間がある時に
見てもらえると思うんです。
ヒマつぶしに見ると思います」。
”ヒマつぶしに見ると思います”と
サラっといってのける
しなやかさ。
ただモノじゃないですね。
頼りにしています。
そして、期待しています。