“先輩”ノーベル賞受賞者はかく語りき

ニュース解説

“愛媛県出身の真鍋淑郎さんが

ノーベル物理学賞を受賞”。

受賞決定を受け、在籍するプリンストン大学で記者会見を行う真鍋淑郎氏(四国中央市新宮町出身)

 

今年の愛媛のニュースで

一番と言ってもいいぐらい

おめでたいニュースが飛び込んできて、

すぐに頭に浮かんだのが

真鍋さんと同じノーベル物理学賞を

2014年に受賞した中村修二さんです。

2014年 ノーベル物理学賞受賞時の中村修二氏(伊方町出身)

 

中村さんだったらどんなコメントを

発してくれるだろう…

 

アメリカ・カリフォルニアにいる中村さんに

すぐリモートインタビューを申し込みました。

 

中村修二さん(67歳)は、現在の愛媛県伊方町出身。

大洲高校時代はバレーボール部だった

 

「20世紀中の実現は不可能」といわれていた

高輝度青色発光ダイオードの実用化に世界で初めて成功。

消費電力の少ないLED照明の開発につながり

私たちの生活を一変させたことが評価され

ノーベル物理学賞を受賞しました。

中村さんの物理学賞メダル

 

中村さんと真鍋さんは同じ愛媛県出身で

それぞれカリフォルニア、ニュージャージーと

共にアメリカ在住ですが

面識は無いと言います。

 

出身が愛媛県ということで
同じ愛媛県出身ということで、非常に喜びましたね。

真鍋先生がやったのは
CO2が地球温暖化に関係していることを
コンピューターのシミュレーションを使って
発見したということで、
私がノーベル物理学賞をもらったのも
青色LEDで白色照明ができて
それが地球温暖化を防ぐのに
照明の分野として貢献するということで。

物理学賞が一緒ということと
あと地球温暖化を防ぐ貢献ということで
同じような貢献ということで受賞しているんで
非常に嬉しく思っています。

 

“先輩”ノーベル賞受賞者としてアドバイスは?

と尋ねると、こんな“中村節”も飛び出しました。

 

取材とか、あと学会とか
色んな招待講演に呼ばれると思うんですけども
私が言いたいのは、やはり高齢なので
できるだけ、そういうのを選択して
受けられるようにしたほうがいいと。
全部受けたらもう大変なことになるんで。
私も最近は全部、断ってますから(笑)

 

内子町出身でノーベル文学賞を受賞した大江健三郎さん。

そして中村修二さんに真鍋淑郎さん。

 

インタビューの終盤で中村さんが強調したのは

偉大な文学作品の創作の源に、

あるいは革新的な研究に駆り立てる

好奇心や探求心の源は

“愛媛の自然環境”に違いない、ということ。

 

そして愛媛の子どもたち、

若者たちへのエールでした。

中村さんが少年時代を過ごした伊方町大久(おおく)の海

私なんかも子どものころ、海を見ながら
海はどこまで続いているんだろうかとかね、
好奇心が旺盛になるんですね。
自然と遊ぶことが非常に好奇心を起こすんですね。
四季によって山も風が吹いたり、霧が出たり
色々変化しますよね。
愛媛はそういう自然がすごく恵まれている。
(真鍋さんも)自然を見ながら気候変動を肌で感じて、
自然の中で色んな気候変動を経験して
将来、気候変動の研究に貢献する、
そういう風になっていったんじゃないかと思いますよ。

つくづく愛媛の自然がいっぱいあふれた環境で
勉強ができるのは非常に素晴らしいことだと思うんですね。

ですから愛媛の若者に言いたいんですけどね、
若い人はぜひ頑張って
スポーツ、勉強、自然に恵まれたところで遊んでください。
愛媛は学術・勉強をするのに最高の場所ですね。

 

大久の海はカリフォルニアの海と、

そして新宮の空はニュージャージーの空とつながっています。

 

 

インタビューの一部をYouTubeでも公開しています。

記者プロフィール
この記事を書いた人
松岡宏忠

奈良県大和高田市出身。2005年に入社し
2009年の「NEWS CH.4」番組開始とともに
フィールドキャスターに。
2013年からキャスターを務める。
2021年春からはデスク業務にもあたる。
好きな言葉は「毒蛇は急がない」。

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