130年を超える歴史を持つ愛媛大学教育学部附属幼稚園が新たな一歩を踏み出します。
2019年度の園児募集をこれまでの12月から8月に4か月前倒しし、さらに8月以降も、定員に満たない場合は随時、募集を続けます。
また、園舎の全面改修を行い、その間、隣接する附属小学校など附属学校との連携を強める保育に取り組みます。
さらに、外国人など多様な人々との触れ合いを重視する保育にも挑戦しようと大学との話し合いを続けているということです。
こうした背景には何があるのでしょうか?
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人口減少社会という環境の変化が幼稚園、幼児教育という世界にも変化を迫っていることは、容易に想像がつきます。
さらに、これまで、それぞれの幼稚園の個性、あるいは強みと思われた分野にも”変化の波”が押し寄せています。
附属幼稚園の場合、基本、保護者の送り迎えが必要です。
保護者と幼稚園が協力して子どもの保育に取り組むという伝統があり、それが保育の質を高める核心の1つになっています。
先生がその日の子どもの状態を園舎近くの木陰で、保護者に丁寧に説明する光景は日常、よく目にする光景です。
一方、そうした保育の内容や方針には賛同しつつも現実には通わすことが出来ない、もしくは、負担に感じる家庭が増えているのも事実です。
3歳児の年少組は2クラスで定員48人ですが、来年度は2月現在、25人の入園予定で定員割れをしています。
こうした傾向はここ数年、続いています。
家庭にはそれぞれの教育方針や、取り巻く環境があり、幼稚園の側からすれば、その教育方針、取り巻く環境という条件をいかに満たすか、という観点から選んでもらわなければなりません。
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愛大附属幼稚園が、県内の幼児教育のリーダーであり続けたことは、関係者の誰もが認めるところです。
世界規模の変化に適応し、グローバル時代に自ら『挑戦』する人材を育み、育てるには、幼稚園にも『挑戦』が必要となっています。
附属幼稚園、頑張れ!