松山沖で“生きた化石”発見!その正体は…

ニュース解説

6月11日朝、

「珍しい生き物が網にかかった!」

との情報をキャッチしたNEWS CH.4の取材班は

松山市の今出(いまづ)漁港に向かいました。

 

そこには

物珍しそうに覗き込む漁師たち。

 

そして…

「理科の授業とかで

子どもたちに見せてあげられたら」と

カメラのシャッターを切る

近くの小学校の先生の姿が。

 

その視線の、そしてそのレンズの先にいたのは!

 

 

お椀のような体に…

 

トゲのようなシッポ…

 

カブトガニです。

 

午前5時頃、漁師の河野宗重さんが

松山空港沖に仕掛けた網を引き上げたところ

かかっていたということ。

 

「初めて見たわい」としみじみ語る河野さん。

 

その道60年という漁師仲間たちも

「たまげております」とか

「わしらの親父がやりよった頃、

7~80年前にはかかりよったが」と

一様に珍しそうな反応です。

 

 

そこで、このカブトガニを写真に撮って

新居浜駐在の高木記者に共有。

 

カブトガニの保護活動や飼育を行う

西条市の東予郷土館に向かってもらいました。

 

東予郷土館(西条市周布)

 

カブトガニ研究を続けること16年、

学芸員の藤田宜伸さんに写真を見せると…

   普通にびっくりしました。初めてのことなんで。

西条・今治なら見つかったか…という感じなんですけど

松山で!?という感じ

 

と驚きを隠せない様子。

 

藤田さんによると、今回のカブトガニは

・メスの成体

まだ卵は産んだことがない

大人になったばかりで恐らく13歳から14歳

だということ。

 

カブトガニは限られた自然環境の中でしか育たず

近年、かかることのなかった松山沖で

捕獲されたというのは

周辺の海域の水質が向上している証拠だと藤田さんは言います。

 

約2億年前からその姿かたちを変えることなく

「生きた化石」と呼ばれるカブトガニ、

絶滅の危機に瀕しながらも

もしかすると瀬戸内海でその生息の範囲を広げつつあるのかもしれない…

 

果てしないスケールのロマンが胸に去来するのを禁じ得ません。

記者プロフィール
この記事を書いた人
松岡宏忠

奈良県大和高田市出身。2005年に入社し
2009年の「NEWS CH.4」番組開始とともに
フィールドキャスターに。
2013年からキャスターを務める。
2021年春からはデスク業務にもあたる。
好きな言葉は「毒蛇は急がない」。

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