以前こちらで紹介した(6月1日投稿)
“今大会から初導入!
人工知能AIカメラによる高校総体男子サッカー全試合Youtube配信”
ご覧いただきましたでしょうか。
決勝1試合のみは愛媛CATVさんとのコラボで
音声(実況)と有人カメラマンによるアップ映像などを
織り交ぜながらの配信でした。
熱戦となった今治東対新田、
(仮想、マンチェスター・シティ対リバプール)
決勝のダイジェストはこちらから↓
で、決勝以外の全17試合は全てAIカメラのみでの配信でした。
弊社HPでアーカイブ視聴が7月末まで出来ます。
因みに今回の視聴者数は5日間で約1万3千人、
なんとアメリカからも35人!
決勝戦は3,719人(LIVE視聴900人超)で
これまでNTTSportictさんが手がけた高校総体実績の中でも
かなりのハイスコアで驚かれてたそうです。
会場によっては電波が不安定な個所もあり
肝心なゴールシーンで映像が途切れたり、
手前ベンチにいる他の選手や監督などをAIカメラが感知してしまい
ボールと関係の無いシーンを流してしまうなど
いくつか課題もありました。
それでも
「コロナの影響で応援は3年生保護者1人だけだったのでとてもありがたい!」
と現場関係者からは概ね好評価を頂きました。
決勝戦でもないのに自分の子供が映ると思えば充分ですよね。
また想定外の意見としては
「この中継のお陰でベンチから
キツイ事が言えんのよ~w」と笑いながら仰った指導者もいました。
なるほど旧態依然な体育会系体質を改善する一助にも
なっていたようです。
スマホでプロスポーツを観るのが当たり前になった今、
メジャーなプロコンテンツ(野球、サッカー、バスケ、バレー、
ボクシング、格闘技、F1、eスポーツetc)の放送は
既にパイの取り合いになっています。
J1リーグの中継だと20台近くのカメラを使い
スタッフも数十人で制作していきますが
今回はAIカメラ1台(録画)+スタッフ1人という
超ミニマム体制で基本的な中継が出来ました。
全国大会や代表決定戦は難しいけれど
地方大会での予選試合ならこれで十分。
競技に拘らず、さらに中学、小学校などに広げれば
手を付けていないパイは無数にあります。
小さくて安価なパイではありますが保護者や関係者など
必ず見てくれるであろう一定数の視聴者は間違いなく存在しています。
“お金と人数をかけずに”
今、放送の現場で呪詛の様に言われている言葉です。
地方の放送局もこの小さくて無数のパイと
どう向き合っていくかが大事です。
今回のAIカメラのお陰でスポーツ中継には
必ずしもカメラマンは必要ではないということが
実証されました。
となるとそのうち…
アナウンサーもいらなくなり
AI実況で十分だという未来がやってくるのでしょうね。
いや、もうやってきてるのかな。
下手な実況って邪魔なだけですもんね…
なので。
…次の実況資料(6/20第12節FC今治対FC岐阜)は
いつもより早めに
作ろうかなあと思っていますw