聖火リレーでの笑顔、そして涙・・・それぞれの思い

ニュース解説

今週は県内、
57年ぶりの聖火リレーに
沸きました。

しかし、この歴史的な
記念行事にも
コロナは大きく影響しました。

それは中村知事の
「涙」に現れています。

新型コロナの
感染拡大が深刻な松山市では、
ランナーによる
聖火リレーそのものが
中止となりました。

代替策として
聖火ランナーによる
点火セレモニーが
城山公園で開かれましたが、
そこで、取材陣は
思いもよらぬ光景を
目にすることになります。

「走ることを、
楽しみにしていたみなさんに、
その機会を与えることができず
すみません。
現下のコロナ情勢に
立ち向かうなかで、
松山の医療現場の方々の思い。
何とか開催出来ないか
ギリギリまで悩みました。
しかし、人の命を守ることが
最大の使命ということで、
私が聖火、公道でのリレー中止を
決断させていただきました。
でも、日本で唯一の、
厳粛な聖火リレー。
今、本当に感動で
見させていただきました」

感動が本物であることが
あふれた涙に現れていました。

*****

そして、一夜明けての会見で
「涙」の訳を問われ、
こう述べました。

「中止になったからといって、
リレーの参加者が
誰一人、欠けたわけでも
ありませんでした。
そして、どなたからも
不平の声があがった訳でも
ありませんでした。
そして、きのうは
トーチキスという
かわりのセレモニーに
なりましたけれども、
全員が笑顔で、
走れなかった思いがある中で、
笑顔で
トーチキスを行っていただいた、
ということで、
残念ながら見ることが
出来なかった市民のみなさんも
本当に申し訳ないです。
ぶざまな姿をさらしまして。
トーチがどんどん
近づいてくるんですね。
その中には子どもさんもいれば、
お年寄りもいれば、
アスリートもいればいろいろです。
もうだいぶ前に
決まっていたことですから、
本当に、この日を
心待ちにしていたと思うんですね。
それが叶えてあげることが
できなかったこと。
であるにもかかわらず、
笑顔でトーチキスをして
どんどん近づいてくるんですよ。
やー、あれを見たらですね。
僕は運動選手だったんで、
オリンピックっていうのは
僕なんかたかがしれてますから、
夢のような舞台。
そこに関連して行われる
ランナーたちというのは
特別な思いが
あったんだろうなという、
そんなところに、
おさえがきかなくなって、
ぶざまな姿をさらしてしまいました」

笑顔と涙・・・

二つの感情が入り混じった
愛媛での57年ぶりの
聖火リレーでした。

依然予断を許さない感染状況

来週から始まる
大型連休を前に中村知事は
同居する家族と自宅で過ごし、
親戚や友人などとは
オンラインなどで
交流してほしいと呼びかけています。

     会見する中村知事 4月20日

特に日常的な買い物や
家族との外食などは
2回に1回は見合わせ
外出の機会を5割削減
してほしいと
一層の感染防止を求めています。

“人との接触を減らさなければ
感染は減らない”

感染対策期を
5月19日まで
延長している愛媛県は
今月21日、
まん延防止等重点措置の適用を
国に要請しています。

目的は
“人との接触を減らし、
感染数を減らす”こと。

対策の一つ目は
松山市内全飲食店を対象にした
営業時短要請。
(~午後8時 4月22日から)

二つ目は
松山市以外の全ての市町で、
酒類を提供する
飲食店を対象にした
営業時短要請です。
(~午後9時 4月26日から)

大型連休の人の動きを抑える

ことしの大型連休、
各地で
対策が始まっています。

    道の駅きさいや広場・宇和島市

宇和島市の
道の駅きさいや広場。

今月22日から
閉店時間を2時間切り上げ、
午後4時までの
営業としました。

きさいや広場といえば、
例年、大型連休中は
多くの観光客が集まる
市内随一の集客施設です。

松廣大士支配人は
「市内での感染が続いていて、
現状でもお客さんの数は
少ないですが、
集客施設として
少しでも感染対策に
協力したい」と
話していました。

危機意識を常に高く

飲食店への
営業時短要請は
あくまで手段にすぎません。

県や国が
新たな対策を講じたとしても、
県民一人一人の
感染に対する危機意識が
高まらなければ
感染者数が
減ることはありません。

みんなで
みんなのために我慢する
大型連休となりそうです。

記者プロフィール
この記事を書いた人
中武正和

1975年11月松山市生まれ。南海放送南予支局(宇和島駐在)記者として一次産業を中心に様々な話題を取材。西日本豪雨は発生時から被災地で取材活動に従事。2021年4月から県庁担当記者。南予・東予から届く支局の話題を分かりやすく解説します。

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