「多選」の激論のつづき・・・八幡浜市長選

オピニオン室

18日に生配信した
YouTube特番
『ネットで生放送!
八幡浜新市長、今夜決まる』で
激論となった多選の是非。

▼内容はコチラで確認を!

簡単に主張をまとめると、

①擁護派(杉作J太郎さん)
能力があり、
有権者が認めるなら
問題なし。

②反対派(三谷解説委員長)
権力は暴走すると
とてつもなく恐ろしい。
能力に関わらず、
制限した方が安全。

番組内では現在、
制度上、多選について
定義や制限がないため
「市民の判断次第」という
ところで
話は終わりました。

◆議論のつづき・・・

本来、議会制民主主義では
制度上、
市長に対する”安全装置”は、
まず市議会が担うべきです。

番組では「#てや」プロジェクト
を使って、
SNS上でも広く議論しました。

この中で
「八幡浜市議会解散決議案が
僅差で否決された。
もし市長選と市議会の
ダブル選挙なら
投票率は10%程度、
上がったのでは?」という
貴重なご意見がありました。

※このご意見は、
「#てや」を検索すれば
誰でも見れます。

「八幡浜市議会解散決議案
否決」の背景についても
番組内で触れていますので
参考にしてください。

簡単に説明すると
今年8月に任期が満了する
八幡浜市議選を前倒しして
(そのためには解散が必要)
今回の市長選挙と
同日選にしていれば
1,100万円の選挙経費の
削減効果があったという
内容です。

「解散決議案の否決」は
市民に議会不信を
生んでいるように、
市長選の取材を通じて
感じました。

市民の側からすると、
議会が信頼できる存在で、
市長(理事者)に対する
チェック機能を
キチンと果たすのなら、
「多選」が生み出す
リスクに対する
一定の安心を
担保することになります。

その信頼を議会は
取り戻す必要が
あるのではないでしょうか。

◆同日選の議論は、水面下で進む

実は、次の次の市議選を
市長選と同日選にしよう
という動きが
水面下で進んでいます。

いうまでもありませんが、
市民の声に耳を傾け、
自らの良心にのっとって
行動する市議会議員が
八幡浜市にはいる
ということです。

ただ、反対している議員も
依然、いるようで、
さぁ、どうなるのでしょうか?

市長選のあとも
八幡浜市の政治から
目が離せません。

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(57) 1988年南海放送入社後、新居浜支局、県政担当記者を経て現在、執行役員報道局長・解説委員長。釣りとJAZZ、「資本論」(マルクス)や「21世紀の資本」(ピケティ)など資本主義研究が趣味。

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