ニュースのウラカタ#4「デスクのお仕事」

オピニオン室

ニュースのウラカタ#4
「デスクのお仕事」

ニュースのデスクは文字通り、日がな一日机の前で仕事をしています。
記者のように現場に赴くことは基本的にありません。
不健康な人たちです。
当日の番組の編集長=メインデスクと、メインをフォローする=サブデスクがいます。
CH4では、メインデスクは週替わり制です。
↓ここがメインデスクのベースキャンプです。1週間座り続けます。

CH4デスクの仕事を箇条書きすると…
・取材する項目(ネタ)選び  ※メインデスクが1週間分選びます
・取材予定を記者&撮影者(カメラマンと呼ばれる)へ周知
・記者への具体的な取材内容の指示
・記者が書くニュース原稿のリライト(文面編集)
・原稿に合わせて字幕(スーパー)を発注(美術さんへ)
・タイトルスーパーとサイドスーパーを発注
・アナウンサー用と送り出し担当者用の原稿プリント
・特集VTRのチェック
・その日の番組の全体構成と演出を考察(→台本作成)
・生放送中の時間管理
突発の事件事故対応
・記者と偉い人との板挟み
・コンビニへランチの買い出し
…などなどコマゴマといろんなことをやってます。

番組の良し悪しを決める重要な仕事が「ネタ選び」です。
前回書いたように、記者が”もぎとって”きたネタが最優先で、
季節の風物、季節の行事、
そして取材してもらいたい側からの提供情報などの中から
愛媛の皆さんに知ってほしいもの、愛媛の皆さんの幸せにつながりそうなもの、
タイムリーな話題、おもしろい話題を選びます。
ちなみに、↓提供された情報はいまだに紙ベースでファイルしてあります。

取材予定を記者&撮影者へ周知するための必須アイテムが
↓コレ!”ホワイトボード”と呼んでいますが、モニターです(写真右上)。

この”ホワイトボード”にデスクがセレクトした取材項目と場所、予定時間、
担当する記者名、撮影者名、CA(カメラアシスタント)名、補足情報を書き込みます。
その昔は、ホワイトボードに水性ペンで記入していました。
そして、項目ごとに、取材の意図と内容を記者に伝えます。

あとは、記者が取材を終え原稿を書き上げるのを待ちわびます。
ひねもすのたり待ちわびる間の必須アイテムが、
↓コレ!1日10杯くらい飲みます。

そして記者からの「原稿入れました」を合図に脳みそスイッチを入れて、
原稿のリライトに取りかります。
デスクがリライトした「改」原稿には、ネコのマークを入れる決まりです。

リライトのポイントは、客観性と事実関係と日本語と…
と続けたいところですが、サイズの関係で今回はココまで。
次回のニュースのウラカタは「#5 続・デスクのお仕事」

ネコ伸びてます。
体も手も長いクッキーちゃん。

記者プロフィール
この記事を書いた人
宇都宮宏明

西予市宇和町出身、1996年 南海放送入社後、主にテレビ番組制作部門。
「もぎたてテレビ」のディレクター・プロデューサーなど担当。
2018年~「ニュースCH4」デスク(自称”世界で一番優しいニュースデスク”)。

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