愛媛FCと綾波レイに関するもどかしさ

オピニオン室

あ~もどかしい。もどかしいったらありゃしない。

エヴァンゲリオンの碇シンジの決断力くらいにもどかしい。

(注:最近映画観てドハマりしたので少しお付き合いください)

あんなに圧倒していたのに負けてしまうなんて・・・

昨日のホームゲーム。特に前半。

愛媛FCは今季ベストの攻めで、圧倒していた。

ボール支配率は愛媛FC55%、ヴァンフォーレ甲府45%で

今季初めて支配率で相手を上回った。

「まったく人間は愚かだな。ボール支配率=勝率ではないのだよ」

碇ゲンドウなら肘をつきながらこう言うだろう。

「わかってるよ父さん!そんなことは分かってるんだよ!!」

碇シンジ風に反論させてもらいたい。

(注:最近映画観てドハマりしたので少しお付き合いください)

圧巻は30分。

浦田選手のボール奪取から忽那選手が繋いで、

近藤選手フィニッシュのシーンは川崎フロンターレレベルのパス交換だった。

J1王者と伍すのは贔屓目過ぎるだろと再びゲンドウにツッコまれそうだが

自クラブを贔屓しないでどうするっていうんだい、父さん!

(注:最近映画観てドハマりしたので・・・)

今季ベストの前半45分を生み出したのは一人の新参者でした。

「初先発の前田がボランチに入ることによっていいリズムが出来ていた。

彼に収まるとボールを失わないし、球離れよくボールを捌いていた」

とDAZN解説・石橋智之氏。

事実、90分のフルタイムスタッツでパス数89本。

これは両チーム合わせて断トツのトップだ。

ゲームメイクするボランチが一番多くボールにタッチしていた。

それでもワンチャン一発で負けてしまう。

「もどかしさを受け入れてこそ。それがフットボールというものだ・・・」

やっぱり出てきた脳内・碇ゲンドウ。

でも~どうしよう、このまま勝てなかったら、

ああ~昇格が~降格が~

と一人シンジしている時、この女子たち(愛媛FCレディース)の明るさを見て

なんだか救われました。

Jリーグの男子に続き、今週土曜(27日)新生・なでしこリーグが開幕。

今季は女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」が誕生します。

これまでのなでしこ1部~3部がシャッフルされ

プロに行きたいチームはWEリーグへという大変革が起こりました。

愛媛FC レディースは昨年同様、アマチュアリーグ・なでしこ1部での

再チャレンジを選択。

レディースの選手達は皆仕事を持ちながらのアマチュア選手で

いまだに男子プロリーグとの環境は雲泥の差。

ですが彼女たちのモチベーションは男子に劣りません。

昨日のハーフタイムでサポーターを前に健闘を誓いました。

「今年は女子サッカー界の転換期。だからこそ私たちの存在意義を見せたいです!」

(松本苑佳主将)

綾波レイにアスカ・ラングレーに、愛媛FCレディース・・・

国際女性デーの今月に改めて思うのは

窮状に立った時の女性の強さばかりだ。

PS:愛媛FCレディースホームゲームを公式YouTubeで生配信。

メイン実況は小川アナが担当します!

今日の勝ちメシ

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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