第97回「新型コロナワクチン接種 愛媛版スケジュール」

ニュース解説

■愛媛版ワクチン接種スケジュール
2021年2月17日、日本国内で新型コロナウイルス感染症ワクチンの医療従事者への先行接種がスタートしました。
ワクチン接種は、①「医療従事者等(先行接種)」、②「医療従事者等(優先接種)」、③「65歳以上の高齢者」、④「基礎疾患のある方」、⑤「高齢者施設の従事者」、⑥「その他の一般住民」に分けて実施される予定です。

このワクチン接種について、中村知事が愛媛県内の想定スケジュールを示しました。

まず、国がワクチンの安全性を調査するために全国100の公的医療機関の医療従事者を対象に実施する「先行接種」ですが、県内では唯一、新居浜市の「愛媛労災病院」が指定されています。
この「先行接種」が、「愛媛労災病院」で2月19日に開始されることになりました。
そして、「先行接種」のあと、国からワクチンが想定通りに供給された場合、県内では、3月中旬から「医療従事者等の優先接種」が始まります。
愛媛県内の対象者は、約5万人で、1人2回の接種を6週間のうちに行います。

その後、4月1日以降に「65歳以上の高齢者」約44万人を対象とする接種が始まり、「一般住民(16歳以上)」約58万人への接種は、6月下旬頃になる見通しです。
ただ、ワクチン接種の実施主体は、各市町のため、対象人数や医療資源の違いにより一般住民の接種時期は異なる可能性があります。


■「個別接種」と「集団接種」
一般の住民向けの接種に向け、県内の各自治体が準備を進めていますが、大きなテーマとなっているのが接種方法です。
接種方法は大きく2つ。

身近なかかりつけ医がいる医療機関での「個別接種」と、体育館など大型会場での「集団接種」です。
多くの人にワクチンを接種することになるため、医療機関からどれだけ協力が得られるかが重要になってきます。
※2月18日時点での愛媛県内各市町におけるワクチン接種の準備状況(検討段階)

宇和島市では、「個別接種」を中心に考えていますが、三間地域など、かかりつけ医が少ない地域では、「集団接種」の検討も進めています。
また、最も人口の多い松山市は、かかりつけ医での「個別接種」を中心に島しょ部や山間部などでは、「集団接種」を組み合わせる方式を検討しています。
来月中旬以降、接種に必要なクーポン券を郵送し、クーポンを受け取った人は、3月1日に開設するコールセンターに電話をして、場所や時間など接種の予約をするという流れです。
新居浜市は、既往症などを把握しているかかりつけ医が対応することで、市民の安心や利便性が確保できるとして「個別接種」が基本。
「集団接種」は、診療日に接種が難しい人などを対象に週末などの実施を予定しているということです。
伊予市は、「個別接種」と「集団接種」を両方行うことを検討していて、2月28日に「集団接種」のシミュレーションを行うことにしています。

■愛媛労災病院ではシミュレーションも

2月16日、新居浜市の「愛媛労災病院」では、19日から始まる新型コロナワクチン「先行接種」を前に接種のシミュレーションが行われました。
シミュレーションには、病院の医師や看護師らおよそ50人が参加し、
接種の流れや副反応が出たときの対応などを検証しました。
愛媛労災病院では、340人のスタッフのうち、200人以上がワクチン接種に同意していて、今回のシミュレーションを元により安全でスムーズな接種に務めたいとしています。

■ワクチンに関するコールセンター

このようにワクチン接種に関する動きが加速する中、国や県などは、相談窓口となるコールセンターを設置することにしています。
国内で医療従事者向けのワクチンの先行接種が始まる一方、国からは、実際に接種を行う地方自治体に具体的なスケジュールや詳細な情報が十分に示されているとは言い難い状況です。
一日も早く
新型コロナを終息させるためにも国は、国民が混乱しないようなワクチンに関する適切な情報提供に努めてもらいたいものです。

※次回記事更新は、2月25日を予定しています。

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ。
1999年南海放送入社、2008年~報道部(記者として愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任し、現在はデスクとして活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースなどを分かりやすくお伝えます。

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