第84回「愛媛でも“GoToEat”スタート」

オピニオン室

■「Go To Eat」販売スタート

新型コロナの影響で苦境に立つ飲食店を支援する国の事業「Go To Eat」キャンペーン。
その魅力は、何と言っても“5,000円”分の飲食券(500円券×10枚)を“4,000円”で買えるお得感です。
この飲食券の1セットあたりのプレミアム分は、25%の1,000円。
愛媛県内でも、10月23日(金)に飲食券の販売がスタートしました。

デパートやスーパー、郵便局など県内各地の売り場には、早速、飲食券目当ての買い物客が長蛇の列を作っていました。

■好調なスタートダッシュ

キャンペーン事務局によりますと、県内で「Go To Eat」に加盟する飲食店は、10月28日時点で、1918店舗(東予:608店舗、中予:930店舗、南予:380店舗)。
愛媛県内で発行が予定されている飲食券の総数200万セット(総額100億円分)に対し、10月23日の販売開始からわずか3日間で、総数の1割強にあたる21万4000セット(販売価格:8億5600万円、額面価格:10億7000万円分)が販売されたということです。

■飲食券の利用スタート

「Go To Eat」がスタートした10月30日(金)のランチタイム。
松山市のステーキ専門店「ステーキ食堂」には、早速、「Go To Eat」飲食券を手にした多くの客の姿がありました。
松山市内に5店舗を展開するこのステーキ専門店。
今年9月の売上は、新型コロナウイルスの影響で、例年の半分程度にまで減少していました。
この新型コロナで落ち込んだ売り上げを回復させる起爆剤として、「Go To Eat」に期待を寄せていて、「Go To Eat」に合わせたお得なキャンペーンもスタートさせています。

利用初日のこの日も、飲食券効果もあり、いつもよりも1ランクアップしたメニューが注文されるなど、順調な滑り出しとなりました。

■「Go To 商店街」もスタート

国が進める「Go To キャンペーン」の一環として、「Go To 商店街」も愛媛県内でスタートしました。
「Go To 商店街」は、地域の魅力を発信しようという商店街などの取組みを資金面などで支援する事業です。
愛媛県内では、「株式会社まちづくり松山」、「花園町東通り商店街組合」、「花園町西通り商店街振興組合」の3者が協同申請した「花園みんなで創るプロジェクト・まつやま花園日曜市」が、四国で唯一、事業採択されました。
この「まつやま花園日曜市」の第1回目のイベントが10月25日(日)に開催されました。

■「あんしんスルー」で感染対策

「Go To 商店街」では、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策や3密対策等の徹底が条件となっているため、「まつやま花園日曜市」のイベント会場には、感染対策の「あんしんスルー」が全5か所に設置されました。

この「あんしんスルー」では、自動検温器による検温が行われ、正常な体温であれば、スタッフから目印となるグリーンのリストバンドがもらえる仕組みです。

また、会場には、テラス席が用意されているため、オープンエアで3密を避けながら食事を楽しむことが出来ます。

■商店街の垣根を超えて
今回の日曜市、会場には35のブースが軒を連ねました。

松山商業高校がクッキーを販売したり、砥部焼の絵付け体験ブースが設けられたり。

商店街の垣根を超えて、三津浜商店街から人気パン屋が出店したりして、会場は大いに盛り上がりました。

新型コロナの影響で、外出自粛が続いたため、県内の商店街も大きな打撃を受けています。
この日曜市は、2020年12月まで、毎月第4日曜日に期間限定で実施される予定ですが、「花園みんなで創るプロジェクト」では、2021年1月の「Go To 商店街」期限以降も商店街の活性化に向けた取り組みを継続したいとしています。

“トラベル”、“Eat”、“商店街”と、県内でも盛り上がりを見せる国の“GoToキャンペーン”。
新型コロナの影響で疲弊する県内経済を立て直す起爆剤として期待されます。

※次回記事更新は、11月12日(木)を予定しています。

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ。
1999年南海放送入社、2008年~報道部(記者として愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任し、現在はデスクとして活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースなどを分かりやすくお伝えます。

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