「地方のグローバル化」新たな視点~eスポーツ

オピニオン室

きょうは24日、松山大学で行われたeスポーツ大会「撃鯛杯」を、ドキュメント風にまとめた動画解説です。

eスポーツ大会といってもオンラインで行われていますので、厳密にいえば会場は存在しません。強いていえば、会場はバーチャル空間です。

ただ松山大学という場所には意味があります。

それは今回の大会のネット配信の拠点が中国にあり、松山大学には愛媛側のサテライトスタジオが置かれ、中国と愛媛をネット回線で結んで、配信番組を共同制作したからです。

松山大学の学生も、大会に深く関わっています。

ITはこうした国境を超えた中継を、いとも簡単に実現させました。

コストも、人件費と機材費(従来の放送機材と比較すれば”超”安価)以外は、ほぼゼロです。

◆主人公は23歳と26歳~デジタルネイティブの思考法

ドキュメント動画の主人公は、愛媛と中国の2人。

愛媛側が23歳の元eスポーツ選手。

中国側はインターネットサービス大手、ネットイースの26歳のスタッフ、李さん。

2人の年齢を足しても、私の年齢に達しないデジタルネイティブは、例えば音声の遅延や、廉価な機材による低画質問題などを、まさに、知恵を出し合い、協力して解決しました。

2人から「お金の問題も品質の問題も、ITと知恵を使えば解決できないことはない」をいうデジタルネイティブ思考法を教わったように思います。

その背景には、”ゲームは楽しい”、”楽しいことやろうぜ!”という若者らしい情熱があります。

そうした視点で動画を見て頂くと有難いです。

なお、NHKさんに取材していただき、当日の様子は11月14日7時30分から「ギュッと!四国」で放送して頂く予定です。※ニュース等で変更の可能性があります。

また、配信番組はNICのYouTubeチャンネルで見ることが出来ますので、是非、ご覧下さい。

NIC×KOIC×愛南町×松山大学 撃鯛杯
・愛南町公式ホームページ・愛南漁協公式オンラインショップ・愛南ぎょレンジャーちゃんねる

なお、来週11月3日の「ニュースの深層」は、文化の日・祝日のため配信をお休みさせて頂きます。

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(57) 1988年南海放送入社後、新居浜支局、県政担当記者を経て現在、執行役員報道局長・解説委員長。釣りとJAZZ、「資本論」(マルクス)や「21世紀の資本」(ピケティ)など資本主義研究が趣味。

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