第77回「菅内閣発足 愛媛県内の反応は」

ニュース解説

■菅内閣発足

2020年9月16日に召集された衆参両院の臨時国会で、首相指名選挙が行われ、菅義偉首相(第99代首相)が誕生しました。

その後の組閣では、菅首相も7年8か月にわたる歴代最長の在任期間を誇り、菅首相が自身の右腕として誰を指名するのか注目された“官房長官ポスト”に加藤勝信厚生労働大臣が就任しました。
菅内閣の顔ぶれは、麻生太郎副総理や茂木敏充外務大臣、小泉進次郎環境大臣などが再任されたほか、平井卓也デジタル担当大臣などを再入閣させるなど、安定と実務を重視した布陣となりました。
今回は、愛媛県選出の国会議員の入閣はありませんでした。

■自民党総裁選挙で菅氏が圧勝

2020年9月14日。菅内閣の誕生からさかのぼること2日。
安倍前首相の辞意表明に伴う自民党総裁選挙が東京都内で行われました。

立候補したのは届出順に石破茂元幹事長(63)、菅義偉前官房長官(71)、岸田文雄前政調会長(63)の3名でした。

今回の総裁選では、安倍前首相の任期途中での辞任ということで、原則である全国一斉の「党員・党友投票」は行われず、党大会に代わる両院議員総会で、新総裁を選出する方法がとられました。
衆参両院の国会議員票は、394票。
これに自民党の47都道府県連に3票ずつ割り当てられた地方票141票を加えた合計535票で争われることになりました。

自民党総裁選の開票結果です。
【菅前官房長官】  377票
(国会議員票288、地方票 89)
【岸田前政調会長】  89票
(国会議員票 79、地方票 10)
【石破元幹事長】   68票
(国会議員票 26、地方票 42)
事前報道でも菅氏の優勢が伝えられていましたが、開票結果を見ても自民党内の主要派閥を押さえ、地方票も手堅くまとめた菅氏の圧勝となりました。

注目される2番手争いでは、岸田氏が辛くも石破氏を振り切りました。
地方票では石破氏に大きく水を開けられ最下位となりましたが、派閥の後ろ盾を受け、国会議員票で巻き返し、次の総裁選への可能性を残しました。

■愛媛県選出国会議員は誰に投票?
愛媛1区選出の塩崎恭久衆議院議員は、無派閥ですが、菅氏に1票を投じました。
愛媛2区選出で無派閥の村上誠一郎衆議院議員は、石破氏の推薦人でしたが、取材に対し、投票先を明らかにしませんでした。
愛媛4区選出の山本公一衆議院議員は、谷垣グループからの依頼を受け、岸田氏に投票予定でしたが、現在、病気療養中のため投票を棄権したということです。
細田派に所属する山本順三参議院議員は、菅氏の推薦人でしたが、取材に対し、投票先を明らかにしていません。

■愛媛県内の自民党員・党友の投票結果は
 
今回の総裁選では、各都道府県連に地方票が3票ずつ割り当てられましたが、愛媛県連では、県内の党員・党友の意見を反映させるため独自に予備投票を実施しました。
県連によりますと、この予備投票の有権者数は、1万9868人。
投票総数は、1万2297人で、投票率は、61.89%でした。
候補者別の得票数です。
【菅前官房長官】 6522票
【石破元幹事長】 4883票
【岸田前政調会長】 870票
この得票数をドント方式で配分した結果、県連が持つ3票は、菅前官房長官に2票、石破元幹事長に1票となりました。

菅内閣発足に伴い、県民からは、新型コロナ対策や西日本豪雨からの復興・復旧対策に大きな期待が寄せられました。
一方、自民党内には、新内閣発足の御祝儀相場による支持率回復を期待し、早期の解散、総選挙の実施を求める声もあります。
菅内閣には、国民の声に耳を傾け、“待った無し”の新型コロナ対策に真正面から向き合っていく必要があります。

※次回次期更新は、9月24日(木)を予定しています。

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ。
1999年南海放送入社、2008年~報道部(記者として愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任し、現在はデスクとして活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースなどを分かりやすくお伝えます。

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