熱中症予防とコロナ感染防止と

オピニオン室

気象予報士の水口佳美です。
7月30日に梅雨明けしてから県内は毎日30℃を越える厳しい暑さが続いています。
今年は梅雨が長く日照不足も続いたので、急な日差しや暑さで体調を崩していませんか?

年々”熱中症”で救急搬送される人が増え、今では”気象災害の一つ”にもなっている熱中症。
気象庁では今年から、環境省と共同で熱中症の警戒を呼び掛ける”熱中症警戒アラート”の運用を関東地方から試験的に始めました。(結果を検証し来年夏から全国で運用予定)

この熱中症警戒アラートの指標になっているのが”暑さ指数”です。
これまでは気温や湿度だけで熱中症への警戒を呼び掛けてきましたが、”暑さ指数”は、気温:湿度:輻射熱が1:7:2の割合で計算され、湿度や強い日射、風の強さなども含まれます。
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体内に熱がこもって熱中症にかかるリスクが高まるため、気温が低くてもムシムシとした日は熱中症に警戒しないといけません。

きょう今年初めて東京・千葉・茨城に熱中症警戒アラートが発表されました。
この熱中症警戒アラートが発表されると、
①不要不急の外出はできるだけ避ける ②屋外での運動や活動などは原則中止または延期といった行動を私たちは取らないといけないような危険な暑さということです。

暑さ指数は環境省のHPで確認できます。
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php

また今年は、コロナ感染防止も求められる夏。
まずは熱中症を防ぐために、①屋外で人と十分な距離がある所ではマスクをはずす ②マスク着用時は激しい運動は避ける 気温・湿度が高い時は特に注意する。

そして暑さを避けるために涼しい服装はもちろん、強い日差しを遮る日傘が有効だそうです。(帽子をかぶる時は定期的に帽子をとって熱を逃がす)

またこまめな水分補給。理想は1日あたり1.2Lが目安。
マスクをつけているとのどの渇きを覚えにくいため時間を決めて水分を取ることが大切です。
※環境省の推奨では、1時間ごとにコップ1杯

さらにエアコンを使う事が多いですが、コロナ感染防止のためにはこまめな換気も大事です。
①窓やドアなど2か所を開ける ②扇風機換気扇を併用

高齢者や小さな子供は体調の変化に気付きにくいので周りの人が積極的に声をかけることも必要です。
私は水分補給と一緒によく塩分タブレットを口にしています。(ない時は塩っけのあるものを食べます)また睡眠不足だと熱中症にかかりやすいので、夜更かしをやめて、できるだけ風を通しやすい服を着るようにしています。

お盆を迎える来週はさらに暑さが厳しくなる予想です。元気に夏を過ごせるようにこの暑さ上手く乗り切りましょう!

この週末の天気ポイント☑
☑土日は晴れるが10日山の日は雲が雨が降りやすい
☑3連休とも湿った空気で大気不安定。天気急変に注意
☑蒸し暑いので熱中症には警戒を!

記者プロフィール
この記事を書いた人
水口佳美

1982年生まれ。伊予市出身。
2014年10月、気象予報士の資格取得
「サタデリ」「Beans」でのお天気コーナーを経て、
2020年4月から、ニュースCh4の気象コーナー「CH.WEATHER」を
担当。空を見ることが何よりの息抜き。
天気マークだけでは分からない愛媛の空をお伝えします。

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