■愛媛県内初感染確認から約5か月
2020年8月4日。
愛媛県は、松山市の50代の女性会社員が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。
愛媛県内で1人目の感染者が確認されたのが2020年3月2日。
この初感染からおよそ5か月後に愛媛県内の感染者数は、100人となりました。
■感染者100人の内訳
愛媛県の公表資料によりますと、これまでに県内20市町のうち10市町で感染者が発生。
感染者100人の市町別の内訳は、以下のようになっています。
松山市 :75人
愛南町 : 7人
松前町 : 6人
新居浜市: 4人
砥部町 : 2人
県外在住: 2人
今治市、東温市、西予市、内子町:各1人
また、感染者の年代別の内訳は、以下のようになっています。
10歳未満: 2人
10代 : 2人
20代 :12人
30代 :14人
40代 :13人
50代 :21人
60代 :12人
70代 :12人
80代 : 7人
90代 : 5人
男女別では、男性49人:女性51人となっていて、県からは、属性の詳細は公表されていませんが、これまでに5人の方が亡くなられています。
■100人という数だけに注目しない
愛媛県内の感染者数は、緊急事態宣言が出された4月にこれまでのピークを迎えたものの、6月には感染者は0人となっていました。
しかし、7月に入り、全国的に感染が拡大し、愛媛県内でも再び感染者が出始めます。
そして、8月1日から4日にかけて、4日連続であわせて11人の感染確認(100人目を含む)が発表されています。
県内の感染者が100人になったことについて、中村知事は、「100人という数字だけに注目してしまうと過剰な不安感につながる恐れがある。今は、一人一人が感染回避行動をとることが大事」と、県民に冷静な受け止めを呼びかけました。
その根拠として、7月以降の都道府県別の人口10万人あたりの感染者数が、愛媛県は、“1.23人”と47都道府県の中で下から9番目の少なさであること。
さらに、7月以降の感染者数も“17人”と、全10番目の少なさだったことを挙げています。
(6月末までの愛媛県の感染者数は82人で全国23番目の多さ)
■帰省や同窓会などに注意
夏休みシーズンを迎え、愛媛県内でも目立っているのが若者の感染です。
かねてから中村知事は、若者から高齢者への感染を警戒していました。
県内25事例目では、大阪府から来県した友人と飲食などの行動を共にした愛媛県内の20代の男性3人が感染。
その中から同居家族4人(60代以上3人含む)に家庭内感染したと見られています。
こうした事例を踏まえ中村知事は、改めて、夏休み・お盆期間の注意事項として「首都圏や関西圏からの帰省に注意」「県外の旧友たちとの会合注意」「旅先の3密場所への立ち入り注意」を掲げ、県民に感染拡大防止への協力を呼びかけています。
全国的に感染拡大に歯止めがかからず、東京や大阪、愛知など多くの都市で、緊急事態宣言時を上回る過去最多の感染者数を更新しています。
国の「GoToキャンペーン」などの経済対策と、新型コロナの感染防止対策。
慎重な判断とバランスが求められる夏が続きます。
※次回記事更新は、8月13日(木)を予定しています。