第43回 【愛媛マラソンとの絆】~挑戦!!台北マラソン・其之弐~

ニュース解説

■新年にあたり
令和2年、2020年を迎え、私が担当する初回のニュースの深層です。
本年も何卒よろしくお願い致します。
さて、年越しの連載となった【愛媛マラソンとの絆】ですが、前回は、滞在2日目までご紹介しました。
今回は、滞在3日目から【台北マラソン】が行われた滞在4日目までをお伝えしようと思います。

■台湾3日目【あのスラッガーと感動!!の出会い】
台北市政府体育局による愛媛県・松山市選手団の台北視察ですが、滞在3日目に感動の出会いがありました。
私は、小・中・高校とずっと野球を続けてきた野球少年でした。
現在でも草野球やソフトボールを続けていて、野球少年の永遠の夢、甲子園出場を目指して、マスターズ甲子園(元高校球児による大会)の愛媛県予選にも出場しています。
そんな私が何に感動したのかというと、台北市立天母棒球場(野球場)を視察した際の案内役が、プロ野球【読売ジャイアンツ】第51代4番バッターの呂明賜(ろめいし)さんだったからです。

※呂明賜さん(写真中央)
台湾出身の呂明賜さんは、1988年に【読売ジャイアンツ】に入団。
デビュー戦初打席で、いきなりホームランを放ちます。
その後、デビューから9試合で7本のホームランを量産するなど、強打のスラッガーとして、日本球界に強烈なインパクトを与えました。
しかし、当時の外国人枠が1チーム2人までと制限されていた関係などで、日本球界での活躍はわずか4年間にとどまり、現在は、母国・台湾で野球界の発展に尽力されているそうです。

ところで、およそ1万人が収容できるこの天母棒球場。外国人が居留する高級住宅地に位置していて、プロ野球や学生野球などが開催されるということです。
この日は、慶応大学の野球部が日本から遠征に訪れ、グランドで汗を流していました。

■台湾4日目【台北マラソン】本番

大変、お待たせいたしました。滞在4日目。いよいよ【台北マラソン】本番です。
世界中から集まった参加者は、フルマラソン約8,000人。ハーフマラソン約2万人のあわせて2万8000人。
フルマラソンの制限時間は5時間30分で、スタートは早朝の午前6時30分です。

フルマラソンのコースは、約500メートルの高さを誇る超高層ビルで、台北市のランドマーク「台北101」にほど近い、台北市政府前をスタート地点にざっくりと、前半20キロが台北市内の観光地、後半20キロが河川敷を走るといった感じでした。

まだ夜も明けきらぬスタート会場では、様々なイベントが行われていて、お祭り気分。
全てのランナーの名前が印刷された特製ボードには、自分の名前を探すランナーの人だかりができていました。

※上記パネルに出場選手の名前が表示されています
さて、スタート時間も迫り、会場には、緊張感が漂ってきました。
そして、午前6時30分。

松山市選手団を率いて下さった松山市の大町参与らによるスターターピストルの号砲で、選手は一斉にスタートしました。
しばらくは、「台北101」や「国父記念堂」、「景福門」、「中正記念堂」などの名所を眺め観光気分で記念撮影などしながら楽しく走らせて頂きました。

しかし、この日は、季節外れの暑さで、台湾でも12月としては珍しい夏日の25度を記録。
日本の冬に慣れてしまっていた体にこたえました。

でも、給水エイドは5キロ地点から2.5キロおきにこまめに設置されていて、脱水症状や熱中症は回避できました。
さて、マラソンの楽しみと言えばこのエイドです。
【台北マラソン】では、環境に配慮し、事前に携帯型カップ(100ml)がランナーに配布されていました。
(しかし、ほとんどのランナーは紙コップを使用していたため結局ゴミは散乱)

エイドでは、水やスポーツドリンクはもちろん、バナナやトマト、せんべい風のおかし(口の中の水分を持っていかれそうで食べられませんでした…)などが振る舞われました。
さらに、台湾と言えばやっぱりこれ【タピオカミルクティー】です。

15キロ地点のエイドに用意されていて、長蛇の列が出来ていましたが、さすがに飲まずには帰れないとタイムロスを覚悟して行列に加わりました。

私に順番が回ってきて、大きなボトルから【タピオカミルクティー】が注がれました。
「さあ!いただきます!」。
ところが、「ん!?」。

コップの中に肝心のタピオカは見つかりません。
ただのあまーいミルクティーで、残念でした…。
ほかにも30キロ当たりのおそらく非公式なエイドでは、缶ビールが振る舞われていて、文化の違いを感じました。
一方で、コース沿道では、学生さんや地域住民の方々が楽器を演奏するなど、趣向を凝らした声援を送ってくれました。
このように【愛媛マラソン】に似た温かい声援を受けながら、なんとか完走することができました。

タイムは、4時間19分22秒(男性・順位:2662位/完走者:5860人)と、自己ベストは更新できませんでしたが初の海外マラソンに大満足です。

■【愛媛マラソン】が楽しみ
松山市と台北市の友好交流協定をきっかけに生まれた【愛媛マラソン】と【台北マラソン】の絆。
2月9日(日)には、【第58回愛媛マラソン】が行われます。
この大会には、台北市のマラソン選手団も出場予定と聞いています。
松山と台北を結ぶ定期便も就航し、ますます身近な存在となった台湾と、民間レベルでの交流をさらに深められたらいいなと実感した5日間でした。

※次回の記事更新は、1月16日(木)の予定です。

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ(現在43歳)、 1999年南海放送入社、2008年~報道部(記者として愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任。
現在はデスクとして活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースなどを分かりやすくお伝えます。
 

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