第5回「愛媛県議選 投票率アップ作戦」

ニュース解説

いま、愛媛県内で最も勢いのある女性ガールズバンド「たけやま3.5」。

愛媛県選挙管理委員会は、この「たけやま3.5」を4月7日に投票が行われる愛媛県議会議員選挙の選挙啓発イメージキャラクターに起用しました。

現在の地方自治法に基づく愛媛県議会議員選挙は、1947年から18回実施されていますが、投票率は、1951年の88.72%をピークに1995年には、57.75%と50%台まで低下。

さらに2011年には、49.65%と初めて50%を切り、前回4年前には、45.35%と過去最低を更新しました。

投票率の低下は、いまや全国的な課題で、特に若年層の選挙、政治離れが顕著となっています。

こうした状況の下、2016年7月の参議院議員選挙から18歳と19歳にも新たに選挙権を認めた18歳選挙権が導入されました。

しかし、この参院選の愛媛選挙区での投票率は、全体で56.36%だったものの、このうち、18歳が41.43%、19歳が29.90%と、全体の投票率を引き下げる要因となりました。

この傾向は、2017年の衆議院議員選挙でも継続していて、愛媛全体の投票率が50.74%だったのに対し、18歳が43.77%、19歳が21.81%と低迷しました。

この現状を打破するため、愛媛県選挙管理委員会は、県内の若者が選挙に関心を持てるように今回の県議会議員選挙で、若年層の接触頻度が高いSNSの特性(等身大・話題性・インパクト・共有・共感)を活用することにしました。

 

具体的には、「たけやま3.5」のメンバーが自身のSNSで投票を呼び掛けたり、投票日までの間、各選挙区の24歳までの若者のフェイスブックやインスタグラムなどに選挙啓発のWEB広告を配信したりします。

18歳選挙権が導入されて3年が経過しようとしていますが、高校3年生(18歳)に対しては、愛媛県や県内各自治体の選挙管理委員会などが、学校で模擬投票をはじめとする主権者教育を行い、一定の成果が見られています。その一方で、高校を卒業し、大学生や社会人などになる19歳の投票率アップに向けては、解決策が見い出せていないのが現状です。

今回の県議選で初めて投票した「たけやま3.5」のリーダー武田雛歩さんは、「イメージアップキャラクターに選ばれて、普段は選挙に関心が無い友人からもメッセージをもらい選挙の話題が増えた。」と手応えを感じていて、武田さんご自身も、投票するために候補者のホームページなどで公約や政策を確認したそうです。

県議選のスローガンに掲げられている「次代を選ぶ」ためにも、若年層はもとより、すべての世代の有権者に今一度、政治や選挙について考えて頂き、投票行動に移してもらいたいと思います。

もちろん、政治家の皆さんにも有権者を引き付ける努力を期待したいと思います。

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ(現在43歳)、 1999年南海放送入社、2008年~報道部(愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任し、現在も記者として活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースを分かりやすくお伝えます。
 

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