JFL日本フットボールリーグ(2019)が開幕した。
J3昇格を目指すFC今治は開幕戦をアウェーで迎えた(3月17日)。相手は昨年2位のFC大阪。この試合、大阪の徹底したロングボールに苦しみスコアレスドローに終わった。
そして2戦目(3月24日)。ホームの開幕戦がいきなりの大一番。相手はJFLを3連覇している強豪HondaFC。今治が過去4戦して1度も勝てたことのない相手だ。
「最低でも優勝」の目標を掲げる今年のFC今治は大型補強を行った。元日本代表のDF駒野友一、MF橋本英郎を獲得。またJ1経験のあるFW内村圭宏も獲得した。
そして岡田JAPANをコーチとして支え、その後、広島、熊本で監督を務めた小野剛氏を監督に据えた。2年間足踏みをしたJFLの壁を突破するため「超本気」になっている。
開幕戦。そんなチームを応援するためFC今治のありがとうサービス夢スタジアムには3974人が詰めかけた。この数字はJFLの観客動員数の中ではダントツの1位。(同じ日の他会場の動員数は鈴鹿―宮崎612人・松江―仙台1358人・三重―大阪1102人・東京武蔵野―奈良1420人・大分―青森1148人・ホンダロックー流経大168人・岡崎―滋賀459人)
人気はもうJリーグレベルに達している。
試合は大声援を受ける今治ペースで進んだ。新加入の駒野、内村、原田が相手のスペースを狙いチャンスを作る。そこに宇和島東高校出身のFW有間がからみ去年より分厚くなった攻撃を見せつけた。
前半36分。駒野のコーナーキックがオウンゴールを誘い先制。
後半13分。内村のシュートのこぼれ球を有間がつめて突き放した。
得点が入る度に今治タオルを振り回して歓声を送る4千人のサポーター。
この中には子供もお年寄りもいる。
今年のホームの開幕戦。これまで1度も勝てなかったHondaFCに勝った。 (FC今治2-1ondaFC)
4年前、岡田会長はFC今治を立ち上げた時にこう語った。
「FC今治がJFL、J3、J2 、J1 と駆け上がるビジョンは持っている。でもそれだけでは面白くない。FC今治が軸になって地方創生の助けになる。人口17万人の今治市がコスモポリタンになるぐらいの。」
今治市はいま『サッカーの街』に生まれ変わろうとしている。