昭和4年・1929年に建てられた愛媛県庁本館。
全国で3番目に古い都道府県庁舎で、中央階段には、歴史情緒漂う赤じゅうたんが敷かれています。
3月15日、この赤じゅうたんを延長するように本館前にレッドカーペットが出現しました。
※写真 愛媛県庁本館に現れたレッドカーペット
愛媛県が年内にも初めて開催する“愛媛国際映画祭”のプレイベントの一環として実施されたものです。
実は、この愛媛県庁本館、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」や「K-20 怪人二十面相・伝」のロケ地として使用されるなど映画と縁深い建物なのです。
また、愛媛県は、「時代劇映画の父」と言われる伊藤大輔監督や「お葬式」、「タンポポ」など数多くのヒット作を生み出した伊丹十三監督など優れた映画人を多数輩出しています。
こうした背景を持つ愛媛県は、映画を通じた文化振興を目指し、レッドカーペットや作品コンペ、映画関連セミナーの開催など全国でも数少ないフルスペック仕様の国際映画祭を企画しました。
レッドカーペットでは、プレイベントで上映される映画作品の監督や俳優らが人力車で登場すると、詰めかけた多くの映画ファンから歓声が沸きあがりました。
※写真 人力車で登場する俳優、永瀬正敏さん
シネマミュージックコンサートで映画のヒット曲を披露したクリヤ・マコトさんとMayJ.さん。
日露戦争当時の松山を舞台にロシア兵捕虜と日本人看護師の国境を越えた愛の物語を描いた「ソローキンの見た桜」の主演、阿部純子さんやイッセー尾形さん。
※写真「ソローキンの見た桜」井上監督と主演の阿部純子さん、イッセー尾形さんら
新居浜市を舞台にした「ふたつの昨日と僕の未来」の大森研一監督や主演の佐野岳さん。
※写真「ふたつの昨日と僕の未来」大森監督と佐野岳さんら
愛媛県立松山商業高校の監督を務めたあと、台湾の嘉義農林野球部を甲子園出場に導いた近藤兵太郎氏のストーリーを描いた「KANO」で主演を務めた永瀬正敏さん。
※写真「KANO」馬監督と永瀬正敏さん
愛媛ゆかりの作品を中心に、愛媛県庁のレッドカーペットを鮮やかに彩った銀幕のスターたちを目の当たりにして、私も久しぶりに映画館へ足を運んでみたい気分になりました。
年内にも開催が予定されている「愛媛国際映画祭」では、どのような盛り上がりを見せるのか期待が膨らみます。