参加者募集中!『坂の上の雲』のまちを歩こう20 三津浜レトロウォーク

ニュース解説

  

今月14日松山市三津浜地区でラジオウォークが開催される。このウォークは『坂の上の雲』のまちづくりを提唱している松山市が既存の建物や風景を博物館(フィールドミュージアム)に見た立てゾーニングした地域を歩くもので、今回20回目を迎える。

舞台となる三津浜地区は今、中央から来たアーティストや移住者などが古民家を利用しカフェや雑貨屋を展開するなど“古い”と“新しい”が混在するレトロでモダンな街に生まれ変わっている。その中で室町時代に始まったと言われる市営の渡し船「三津の渡し」や江戸時代から続く威勢の良いセリの声が飛ぶ「三津の朝市」など港町の風景も残っている。小説『坂の上の雲』の繋がりとしては主人公秋山好古・真之、正岡子規が皆三津浜から東京へ旅立っていった「旅立ち」の地である。そんな縁もあり三津浜には子規の句碑が数多くある。また今回のルートに入っていないが梅津寺公園には海を見つめて立つ好古象と真之象が建立されている。

三津浜レトロウォークのルートはアイテム愛媛を出発し漁業の神「えびす」を祀る「恵比寿神社」→三津の朝市で有名な水産市場→子規旅立ちの句碑があるフェリー乗り場前→三津の渡し→名水が出た辻井戸公園→三津浜商店街→宵の宮出しで有名な三津厳島神社→参勤交代で旅支度をしたとされるお茶屋井戸(三津浜小学校内)→アイテム愛媛に戻る全行程約6.5キロ。三津浜の情景はこれまで映像作品の中でもロケ地としても重宝されてきた。2002年『船を降りたら彼女の島』主演・木村佳乃。1998年『がんばっていきまっしょい』主演・田中麗奈。2012年『ディストラクションベイビーズ』主演・柳楽優弥。普段はなにげなく通り過ぎていた場所も、ゆっくり歩くことで新たな発見があるかもしれない。

ゲストはお笑い芸人ゆいP、オカリナのおかずクラブと2度の五輪出場を誇る佐伯美香。MCは三津浜出身の江刺伯洋アナウンサー。参加費は無料で、当日の参加もOK。より楽しむために携帯ラジオもお忘れなく。

日時:10月14日(月)9:30集合@アイテムえひめ  10:00スタート

記者プロフィール
この記事を書いた人
藤田勇次郎

1975年生まれ。奈良県大和郡山市出身。1998年入社。
高校野球・サッカー・日米大学野球・マラソン・トライアスロン・アームレスリング・駅伝・ボウリング・剣道・ビーチバレーなど各種実況担当。
「松山大学女子駅伝部」を10年にわたって取材。4本のドキュメンタリーを制作。

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