■愛媛県の新たな観光PR動画■
「疲れたら、えーひめー♪」
「疲れたら、えーひめー♪」
昼休みになると、県庁内に流れ出すこのメロディー。
なんとも印象深い、耳に残るフレーズの個性的な楽曲。
全国的に人気のお笑いコンビ“和牛”の2人によるデュエットソング「疲れたら、愛媛。」です。
この楽曲、実は、愛媛県が観光PRとして制作したものなんです。
全国の各自治体が観光客を取り込もうと熾烈なPR合戦を繰り広げる中、愛媛県は、新たなデジタル戦略で勝負に出ました。
この楽曲をカラオケ映像タッチに仕上げた動画では、愛媛県伊予市出身で伊予観光大使(いよかん大使)の水田信二さんが「オツカレ神(がみ)」に。
相方の川西賢志郎さんが「お疲れOL」に扮し、しまなみ海道や内子の街並み、道後温泉など愛媛県内の観光名所を旅しながら鯛めしなどの県内グルメを満喫して、疲れを癒やしていきます。
2019年2月12日から動画配信サイト「Youtube」で公開され、3月28日までにすでに再生回数、100万回を突破する人気ぶりです。
愛媛県は、この楽曲のカラオケ全国配信を目指しているそうで、皆さんも一度、口ずさんでみられてはどうでしょうか。
■デジタルマーケティング専門部署を新設■
愛媛県は、2018年4月にデジタルマーケティングなどを専門的に研究するため新たな部署を立ち上げています。
その名も“プロモーション戦略室”。
デジタルマーケティングとは、インターネットなどのITを活用したマーケティング活動のことです。
この新しい部署の取り組みについては、3月12日にニュースCH4で特集として放送しました。
愛媛県は、デジタルマーケティングのモデル事業として、外国人観光客の愛媛県への誘致、いわゆる“インバウンド”獲得を目指すための愛媛のPR動画を制作。
動画制作には、オランダ出身のクリエーターとフランス出身のカメラマンらが参加し、愛媛の「サイクリング」、「お遍路」、「食・モノ」をテーマに4種類の動画を「Youtube」で広告配信しました。
この動画は、欧米やアジアなど7つの国と地域に2018年12月22日から2019年1月16日まで配信され、2076万回の再生を記録しました。
通常なら「多くの人に見てもらえて良かったな」で、終わるところですが、デジタルマーケティングを導入した意味はこの先にあります。
今回の動画配信では、国、地域別の視聴回数や視聴者の性別、年代などこれまで把握できていなかった外国人の詳細なデータが得られました。
この詳細なデータを愛媛県は今後、サイクリングや県産品の営業など幅広い分野に活用していくことにしていて、具体的な“実需”に繋げていくことができるのか注目です。
※デジタルマーケティング・インバウンド動画
https://www.visitehimejapan.com/pref/experienceehimejapan/digest/1/
※復興支援動画
https://sonotoki-ehime.com/