第26回「イルカにのった中年」~しまなみ開通20年~

ニュース解説

■「しまなみ海道」開通20年 サイクリングの聖地へ
突然ですが、イルカに乗ってきました。
夏休みを利用して私が訪れたのは、愛媛県と広島県を結ぶ瀬戸内海の「しまなみ海道」。
海峡を横断する自転車道として、世界的にも有名なサイクリングの聖地です。

10年以上前の話になりますが、当時、私は営業部に所属していて、週に約2、3回のペースで「しまなみ海道」を利用して、営業活動に励んでいました。その頃を懐かしみながら「しまなみ海道」を車で渡っていると、風を切って疾走するサイクリストの姿が次々と目に飛び込んできました。私の記憶では、当時こんなに本格的なサイクリストの姿を見ることはありませんでした。

■新たなチャレンジ
今治市のサンライズ糸山では、しまなみ海道が開通した1999年からレンタサイクル事業を展開しています。初年度は、その目新しさも手伝って、自転車のレンタル数は、7万台を記録します。しかし、開通ブームは長続きせず、2005年度には2万9900台まで減少します。

こうした中、中村知事の就任に伴い、愛媛県は、スポーツ自転車利用の裾野拡大や自転車を活用した新しいライフスタイルを提案する“自転車新文化”の推進に力を入れ始めます。
これを契機にしまなみ海道でのサイクリング熱は再燃し、2017年度には、レンタル数が15万台と過去最多を記録しました。

2019年7月からは、いわゆるママチャリやスポーツタイプの自転車に加え、E-BIKE(イ-バイク・スポーツタイプ電動自転車)の貸し出しをはじめるなど新たなチャレンジも行われています。

 ■イルカと一緒に泳ぐ

そうこうしながら愛媛県側から2つ目の島、伯方島に到着しました。目的地は、「ドルフィンファームしまなみ」。

この施設は、水生生物の繁殖や販売を手がける「シーネット」が「しまなみ海道」の新たな観光の目玉として、今治市伯方島の道の駅「マリンオアシスはかた」に隣接するビーチに2016年4月にオープンさせました。
この施設のイルカたちは、ビーチに設置された“特製いけす”で元気に泳いでいます。
2019年6月25日には、新しい仲間の赤ちゃん「にこ」君も誕生し、母親イルカにぴったりと寄り添いながら泳ぐ姿は、とてもほほえましく、見ているだけで心が癒されました。

この「ドルフィンファームしまなみ」ですが、イルカと一緒に泳ぐことができるスイムコースがあるのが特徴です。

■いよいよイルカとご対面
スイムコースでは、参加者が数人ずつのグループに分かれます。そして、用意されたウェットスーツとライフジャケットを装着し、インストラクターからレクチャーを受けたあと、いよいよイルカとご対面です。ちなみに私と同じグループには、わざわざ東京から訪れたリピーターもいました。

私たちと一緒に泳いでくれたのは、体長約3メートル、体重約300キロのバンドウイルカの「つばき」ちゃん。つぶらな瞳がとても可愛く、ナスビの表面のようなすべすべした肌触りがとても心地よいイルカです。
海水に入り「つばき」ちゃんの背びれに右手でしっかりと掴まります。そして、「つばき」ちゃんに身をゆだねると力強いドルフィンキックとともに私の体はスイスイと前進しました。

43歳になってはじめてイルカと泳ぐことができましたが、この上ない癒しを得られとても貴重な体験ができました。 

しまなみ海道が開通して20年。変化を続ける島の魅力を実感した夏の一日でした

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ(現在43歳)、 1999年南海放送入社、2008年~報道部(愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任し、現在も記者として活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースを分かりやすくお伝えます。
 

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