インターハイ水泳 新田高校・秀野由光が準優勝!

オピニオン室

熊本で開催されたインターハイの水泳。新田高校の秀野由光(ゆみ)が100m背泳ぎで自身の持つ県記録を更新する泳ぎ(1分1秒94)で準優勝に輝いた。

秀野は2017年のえひめ国体で活躍した黄金世代。姉の加奈(中京大2年)妹・亜耶(あや)(新田1年)も水泳をしている。3姉妹は幼少期から松山市土居田町にある五百木(いおき)スイミングクラブに通い腕を磨いてきた。

先に全国で成績を収めたのは姉の加奈。2015年のわかやま国体少年女子B100m背泳ぎで県高校記録を塗り替え5位入賞を果たした。

その背中を追いかけて日々努力を積み重ねてきたのが次女の由光。中学生になると「ライバルは姉」と口にするようになり同じ種目・同じ競技でしのぎを削るようになった。中学生の前半は全国で入賞する姉には遠く及ばず負け続けていたが中学3年生になった2016年のいわて国体少年女子Bで3位入賞を果たすと、2017年にはさらにタイムを伸ばし姉の持っていた県高校記録を塗り替える程の成長を見せた。

宮城県で開催された2017年のインターハイ。姉・加奈にとっては最後のインターハイである。姉妹揃って厳しい予選を通過し背泳ぎ女子100m全国決勝の舞台に立った。

高校3年の姉と高校1年の妹による真剣勝負。2人ともスタートから「攻める」レースを展開した。結果は後半までスピードの落ちなかった妹・由光の勝利。インターハイで表彰台に上がった(3位)。タイムは1分2秒03。姉から引き継いだ県高校記録の更新に加え5年ぶりに県記録も更新した。

レース後、妹・由光は「姉はライバルと言っていたが最後は心の支えになった」と語り、インターハイ6位入賞という立派な成績を残した姉・加奈は悔しさよりも妹の成長を喜び「自分の順位よりも妹のタイムが気になった」と語った。

妹・由光はその後、国体・インターハイで活躍するがこの時に出したタイムを約2年間更新できずに最終学年を迎えた。そして今年。高3になった由光にとって最後のインターハイの決勝でついに自己ベストを更新し有終の美を飾った(準優勝)。

姉・加奈は現在中京大で水泳を続けている。妹・亜耶も背泳ぎの選手として県のトップクラスで活躍している。

姉妹で切磋琢磨。秀野3姉妹は水泳を通じて気持ちが繋がっている。

記者プロフィール
この記事を書いた人
藤田勇次郎

1975年生まれ。奈良県大和郡山市出身。1998年入社。
高校野球・サッカー・日米大学野球・マラソン・トライアスロン・アームレスリング・駅伝・ボウリング・剣道・ビーチバレーなど各種実況担当。
「松山大学女子駅伝部」を10年にわたって取材。4本のドキュメンタリーを制作。

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