フットサルの新参チームが大健闘だ

オピニオン室

ミラクルスマイル新居浜がホームで連勝し3位(全9チーム)につけている。
ミラクルスマイル新居浜は今季四国で初めてF2リーグに昇格したばかり。
2週間前に地元で初めてホームゲームを開催。
その試合では残り16秒で勝利し約600人のお客さんを魅了した
(〇4-3リガーレヴィア葛飾)。


先日(7/8)のF2リーグ第5節はホームでの開催される2試合目で
この試合も3-1で見事勝利(対マルバ水戸FC)。
前半で先制、後半早々に追いつかれたものの
残り5分から連続得点で突き放した。
これで3勝2敗と勝ち越し勝点9。
初めての舞台にしては上々の滑り出しだ。

ホーム試合は2試合共、追いつかれては突き放し
全員で守って守って少ないチャンスをしっかり決めるという
ハラハラドキドキの劇的なシーソーゲーム。
フットサルならではのスピーディーな展開も加わって
新居浜市市民体育館に来た400人のサポーターは
初めて観るFリーグの魅力を存分に堪能していた。

果たしてこれはビギナーズラックなのか。

プロリーグ初加入による“新参入ブースト”ももちろんあるだろう。
しかし、彼らのプレーや練習への真摯な取り組みを見ていると
それだけではない気がしている。

決して多くはないが早くも私の周りには
すっかり“ミラクルスマイル・ガチ勢”になった人がいる。

地元で勝利し「凄かったね」「感動した」と言われ
今、Fリーグに昇格出来た喜びを噛みしめているところだろう。
しかし、ここからがプロリーグの厳しさ。

ホームで勝ち続けること。

それが出来れば苦労はない。
チームの神野史将選手が言っていたように
「勝っても、負けても愛されるチームにならなければ」
プロリーグにいる厳しさは一気に増してくる。

それが一番難しいことを私たちはJリーグで経験している。
次の試合は7月22日(土)14時から3度目の地元開催。
相手は首位のヴォスクオーレ仙台だ。
ホーム3連続勝利で不敗神話となるのか。

ミラクルスマイル新居浜の本当の実力が試される。

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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