漫画家・須本壮一さんのメールに驚きました

ニュース解説

以下抜粋します↓

「お久しぶりです。漫画家の須本壮一です。
ニュースでご存じだと思いますが
講談社イブニングが2月28日号で廃刊です。
連載していた作品【紫電改343】の継続が
非常にピンチです。

そこで自力継続すべく
現在、制作費支援の
クラファンを実行しています。
そこでお願いです。
拡散にお力を貸して
いただけないでしょうか」

(漫画家・須本壮一さん)

須本さんは売れっ子・漫画家です。
1980年『週刊少年サンデー』
新人コミック大賞佳作でデビュー。

代表作は北朝鮮拉致問題を扱った
『奪還』『めぐみ』。

百田尚樹氏原作
『永遠の0』『海賊とよばれた男』の
コミカライズでは作画を担当。

須本さんと出会ったのは2年前。
敗戦濃厚だった日本軍が
松山空港で戦闘機・紫電改の訓練をする
パイロットとの交流を描いたラジオドラマ
「紫電改 君がくれた紫のマフラー」を
制作した後のことでした。


(ラジオドラマ制作風景)

偶然、書店で見つけたのが
漫画「紫電改343」。

なんと同じテーマで
描いているではないですか!

しかも、ラジオドラマ主人公の
琴子さんまで出ている。

嬉しい…

直ぐ出版社にアポを取ると
ラジオ出演いいですよ~と
快諾してくれました。

その縁で先週も生放送に出てくれました。

「私の構想ではまだ1年残ってるんです。
松山を後にした紫電改343は
九州・大村基地に移動します。
そこで終戦を迎えるのですが
描けないかもしれない・・・」

目標金額は制作費、人件費など含めて
12,000,000円です。

期限は3月14日まで。

3,000円からの支援金額によって
漫画データや書籍、壁紙用イラスト、
生原稿!など返礼品も色々あります。

詳細は
CAMPFIRE クラファン 紫電改
でググってください。

先ほど覗いてみると
500万円ほどになってましたが
まだまだです。

今回は
All or Nothing 型』を採用しているので
目標金額に届かなければ
この企画は消滅するとのこと。


(愛南町・紫電改展示館)

「実はこれからのクライマックスは
愛南町にある紫電改展示館に現存している
実物の紫電改、
あれが宇和海に沈んだ戦闘を
描こうを思ってるんです!」

なんと!
それは絶対に最後まで描いてほしい。


(昭和56年宇和海から引き上げられる紫電改)

宇和海から引き揚げられた
実物が現存しているのは
愛媛県だけです。

紫電改とは切っても切れない縁で
結びついています。

因みに私は
右寄りでも左寄りでもありません。

言うなれば政治に関心のあるノンポリ?
でしょうか。

ラジオドラマを作った時も想いは一つだけ。
“この物語は忘れられてはいけない”


(ミュージカル紫電改
君がくれた紫のマフラーより)

おそらく須本さんも同じ思いのはずです。


(ミュージカルオーディション風景)

あれから70年以上が経って
当時を知る人が減り
実際に紫電改に乗っていた搭乗員も
ほぼ鬼籍に入りました。

次世代に伝えていくには
漫画の力は絶大です。

これを読んでいただいているアナタ、
SNSなどで拡散して頂けるだけでもいいのです。
どうぞ力を貸してください。


(生前の今井琴子さん)

「その時(終戦時)の
彼らパイロットの想いというのは
現在の日本人の誇りみたいなものに
繋がってます。
クライマックスまで描かせてください!
皆さん、
是非よろしくお願いいたします」

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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