*個人の感想です

オピニオン室

一昨日、松山市コミセンアリーナで開催された
B2リーグ第11節
愛媛オレンジバイキングス(以下バイクス)
対アルティーリ千葉の
GAME②を地上波実況生中継で
担当させていただきました。

結果は74-79。

GAME①90-93に続いて
クロスゲームを落としてしまいました。
(バスケは2戦連続開催が多い)

これで6連敗。
西地区4位は変わらずですが


10月は全勝で首位に立っていたバイクス。

知らない人が見ると
なんだダメになってるじゃないか
と思う事でしょう。

それは間違いです。

これまでの6試合。
対戦した
佐賀バルーナーズと長崎ヴェルカは
いずれも強豪。

先日のアルティーリ千葉も
東地区の優勝を争うチームです。

ただ
今回中継させていただいた
千葉とのGAME②は
誤解を恐れずに言えば
チーム力以外のところで
ゲームを壊された印象があります。

以下は個人の感想です。

土曜日のゲーム、バイクスの
立ち上がりは前日の金曜日より悪く
前半30-44で折り返しました。

しかし、そこから怒涛の追い上げを見せた
バイクスは第4クォーターで追いつき
逆転します。

最大17点差あったビハインドを
ひっくり返したのです。

問題はこの直後でした。

バイクス4番のユージーン選手が
ファールを取られ
パーソナルファール5つとなり
残り1分27秒で退場。(個人ファール5つで退場)

実はこの2分前にも、ライアン選手が
5つ目のファールを取られ退場。

さらにアンドリュー選手も
5つのファールで
立て続けに退場させられていました。

つまり
最後の最後
バイクスには外国籍選手が
一人も残っていなかったのです。

現在のBリーグで外国籍選手が
いなくなることは
チーム力を半減することを意味します。

もちろん、日本人選手だけで
戦って勝てればいいのでしょうが
善戦むなしく
バイクスは敗れました。

どの関係者に聞いても
外国籍選手が3人とも退場したゲームは
観たことが無いと言います。

バスケのファール判断というのは
一瞬のことで
相当難しいこともわかっています。

が、
生放送中にファールシーンの
スロー映像を見ても
ハッキリと相手に触れたことを
確認できないシーンが何度もあり
解説の方は「どこがファールなんでしょうか。
ちょっとわかりませんね」と話していました。

選手も
「試合以外のところでゲームを
壊されてしまった」と
悔しさを露わにしていました。

その選手は普段そういった不満を
口にしないタイプのプレーヤーです。

「今、バスケット人気が高まってる中
Bリーグがもっとレベルアップするために
選手やクラブだけでなく
審判もジャッジの正確性を
上げなければいけない」

あのままバイクスの外国籍選手が
一人でも残っていれば勝てていたでしょう。

そうでなかったとしても
会場に来たブースター(ファン)に
手に汗握る素晴らしいバスケットを
試合終了まで見せることが出来たはずです。

審判の誤審問題は
どのスポーツでも起こりますが
Bリーグが早急に改善しなければいけない
課題のひとつだと実感しました。

プロスポーツはあくまでも
エンターテインメント。

ファンの為にあるものです。

ホームチームが負けたから
やっかみでトンチンカンな事を
言ってるのかもしれません。

なので
翌日、映画「SLAM DUNK」を観て
慰めてもらいました。

という・・・
あくまでも個人的な話でした。

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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