2日順延で夏の高校野球愛媛大会スタート

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101回目の夏、令和最初の代表はどのチームか?

松山聖陵、今治西、帝京第五、八幡浜のシード4校の他に、3連覇をめざす済美、伝統の松山商業、新田、小松、今治北、西条、宇和島東、聖カタリナなど、例年に増して実力が拮抗し、どのチームが甲子園に行ってもおかしくない戦国大会となりそうだ。

7月13日。開会式が雨のなか行われた。予定より20分遅れで始まった開会式は選手達の体調も考慮され1校ずつの入場行進を取りやめ外野に59校58チームの選手達が整列。「選手前進」の掛け声と共にマウンド付近に向かって行進した。その後、松山北の山本健太主将が「感謝」と「希望」をキーワードに、しっかりとした口調で新しい時代にふさわしい選手宣誓を務めた。

開幕日に予定されていた試合は雨で2日順延。きょう(7月15日)から熱戦が始まった。どのチームにも「悔いの残らないプレーができた」と言えるような全力プレーを期待したい。

さて、新時代に入る今年の甲子園。応援者の暑さ対策として日本高野連と甲子園球場が7000万円をかけ改修工事をしたそうだ。その内容は、まず場内の通路にエアコンを増設。各入場門に扇風機を設置。アルプススタンドの床面に遮熱塗装。両内野デッキの入り口ゲートにミスト噴霧機を設置など。また、大会期間中はアルプス入場門前に大型テント、扇風機の設置。両アルプスの2階諸室に冷房を完備した学校応援団用の休憩所を設け、駅前広場にミスト扇風機を設置するなどの対策をとるそうだ。夏の暑さは変わらないと思うが、少しでも快適に観戦・応援できるように配慮された。

選手への対策については、今年の大会から「休養日」が1日増える。これまでは準々決勝と準決勝の間に1日の休養日を設けていたが、今夏はさらに準決勝と決勝の間に1日設けられる。これで終盤戦の「連投」はなくなる。

さらに、来年以降も暑さ対策や健康管理について新しい動きがある。

新潟県高野連が提唱した投手の1日100球の球数規制導入については、日本高野連の預かり事項となり実施されなかった。しかし、その提唱が発端となり「投手の障害予防に関する有識者会議」が立ち上がった。その中で「1日100球という規制ではなく大会終盤に球数の制限を設けてはどうか」という意見でまとまりつつある。今年9月の会議で詳細が発表され正式に来年のセンバツから「大会終盤の球数制限ルール」が実施される見込みだ。そしてもう一つ。球児にとっては大きな動きとして来年の3月20日からこれまで「黒」であることを義務づけられてきたスパイクの色が「白」も解禁となるそうだ。令和に入り、まさに「黒」が「白」に変わるのだから大きな改革だ。「黒」は熱がこもる色なので夏のグラウンドでは「白」の方が快適にプレーできるかもしれない。このように1歩ずつではあるが時代に合わせた改革が進みつつある。

これまで日本の野球文化を支えてきた高校野球。これからの100年をどう迎えるのか?新しい時代の「甲子園大会」が楽しみだ。

記者プロフィール
この記事を書いた人
藤田勇次郎

1975年生まれ。奈良県大和郡山市出身。1998年入社。
高校野球・サッカー・日米大学野球・マラソン・トライアスロン・アームレスリング・駅伝・ボウリング・剣道・ビーチバレーなど各種実況担当。
「松山大学女子駅伝部」を10年にわたって取材。4本のドキュメンタリーを制作。

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