今年もバスケ地上波生中継!

オピニオン室

愛媛オレンジバイキングスは
現在、西地区4位。

先日はホームで長崎ヴェルカとの2連戦でした。

実はここに来て4連敗と失速気味のバイクス。
外国籍3選手が全員残留した今季は
下馬評通りの強さを見せ
10月はなんと8試合全勝で
首位に立ってました。

予言した通り、今年のバイクスは強いんです。
7年目にして過去最強。

しかし、11月は2勝6敗。
9節佐賀バルーナーズに連敗したことで
首位陥落。

ただ
バイクスの所属する西地区は大混戦。
4位までが勝率5割以上ですし、
まだシーズンは60試合中、19試合が終わった
三分の一。

このまま上位戦線から振り落とされないように
今年中には再び
プレーオフ(PO)へのストレートインである
3位以内に復帰しておきたいものです。

失速の大きな原因はわかりません。
ユージーン選手が越谷戦で2試合欠場したとか
ターンオーバーからの失点が多いとか
細かい要因がいくつか重なっているのでしょう。

ところで
先日対戦した長崎ヴェルカは
親会社があのジャパネットたかた。
サッカーJ2のV・ファーレン長崎と同じ経営者で
バスケとサッカー、2つのプロクラブを所有しています。

しかも、長崎ヴェルカは
一昨年創設されたばかり。
昨年B3に初参入し45勝3敗、勝率.938は
リーグ史上過去最高でのB2昇格でした。

潤沢な資金を武器にB1経験のある選手を集結させ
本気で今年も1年でのB1昇格を狙っています。

バイクスとの2試合でも
その強さを見せつけて4連勝し
西地区2位をキープ。

バスケチームとサッカーチームを
所有しているクラブで
ここまで成績を残しているのは
長崎だけです。

「サッカーがJ1に行って
バスケもB1に昇格すれば十分黒字化できる!」と
経営陣も鼻息が荒い。
それを九州・長崎でやっているのです。

来年、最高レベルの新アリーナと
サッカー場を併設させた複合スタジアムを建設予定という
バジェット・モンスター。
今や首都圏でなく
地方でクラブ経営をする新時代がやってきました。

さて我がバイクス。

次節もホームゲームです。
相手は同じくB3から昇格したばかりの
アルティーリ千葉。
東地区2位の強豪です。

プレーオフに行くのは
東西2地区の3位以内と
ワイルドカードで勝率の高い2チームの
計8チーム。

バイクスが行けば初出場。
そのPOで優勝と準優勝の上位2チームのみが
B1へ昇格出来ます。

サッカーと同じで成績だけでなく
施設(アリーナ)の大きさや
経営状況などをクリアしなければ
昇格ライセンスは交付されません。

バイクスは今のところ
成績をクリアしたとしても
施設条件などが基準を満たしておらず
ライセンスを貰えるかは不透明です。

しかし
2026年には今より厳しい条件での
“新リーグ構想”をぶち上げているBリーグ。
今のB1リーグはどのアリーナも満員の大人気。
短期間で大成功させましたが
B2となると勢いは落ちます。

一度でもB1に上がっておくというのは
クラブ生き残りのためにも大事なこと。
毎試合、何千人ものブースター(ファン)が
集まる現状ではないバイクスにとって
愛媛の人たちを振り返らせ
巻き込むためにも今季
どうしてもPOに行いきたい。
しかも、そこに行ける能力の高い選手が
揃っている。
過去最高条件が整っているのです。

カタールでのW杯が終わった来年夏。
沖縄でバスケのW杯が初開催されます。
今や完全に野球やサッカーと
肩を並べつつある第三勢力、
バスケットBリーグ。

愛媛オレンジバイキングスVSアルティーリ千葉の
テレビ地上波生中継は
10日(土)15時ティップオフ。

過去イチのバイクスを
観に来ませんか。

 

 

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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