第18回「参院選公示!!選挙戦スタート」

オピニオン室

■参院選公示 愛媛選挙区に新人3人が立候補

2019年7月4日、参議院議員選挙が公示されました。
立候補の届け出は、同日午後5時に締め切られ、愛媛県選挙区には、新人3人が立候補しました。

【立候補者(届出順)】

自民党・新人 らくさぶろう氏(54歳)
無所属(野党統一)・新人 永江孝子氏(59歳)
NHKから国民を守る党・新人 椋本薫氏(45歳)

■各候補者の第一声

【自民党・新人 らくさぶろう氏】

午前9時半から松山市駅前で出陣式を行い、自民党の国会議員や県議のほか、県内自治体の首長、加戸守行前知事など約2000人が参加しました。
らくさぶろうさんは、「私は政治家になるためにタレント活動を始めたわけではありませんが、今までらくさぶろうとしてかわいがって頂きました皆様に何か恩返しをしたい。お役に立ちたいという思いが募って参りまして、徐々に政治の道を志すようになりました。私を国政の場で、汗をかかせて頂いて、皆さんのお声を聞けるようなそんな政治家としてお育て下さい。」などと、支持を訴えました。

【無所属(野党統一)・新人 永江孝子(ながえ・たかこ)氏】

午前11時から西日本豪雨の被災地、宇和島市吉田町の吉田公民館前で、被災者や支援者およそ150人に見守られながら第一声をあげました。
永江さんは、「今度は、善戦では済まない、よく頑張ったでは済まない。本当に今の政治は、おかしい方向へ行こうとしています。都合の悪いことは隠す、逃げる。こういう政治の流れを変えて、しっかりとみなさんお一人お一人の声に向き合って、心配や不安や困ってらっしゃることがあったらしっかり動かして頂く、そういう政治になるようにもう一度、頑張らせて頂きたい。」などと、支援を呼び掛けました。

【NHKから国民を守る党・新人 椋本薫(むくもと・かおる)氏】

立候補の届け出を済ませたあと、午前9時半過ぎから県庁前で報道陣の取材に応じ、
「NHKを見ている人だけが払って、見ない人は払わなくていいそういうNHKの受信料制度(スクランブル放送)を目指しております。そのために放送法改正、それを第一公約としています」と選挙戦への意気込みを語りました。

 

【選挙の注目ポイント】

今回の参院選で、最も注目したいのは、前回に引き続いての与・野党の対決です。
前回、2016年の参院選愛媛選挙区の得票数です。

当選した自民党現職の山本さんと野党統一候補の永江さんとの得票差はわずか8429票でした。
今回も愛媛選挙区では、自民党候補と野党統一候補による激しい戦いとなっています。

2019年2月に出馬表明した自民党新人のらくさぶろうさんは、県内の隅々まで張り巡らされた自民党の組織力や連立政権を組む公明党と連携した選挙戦を展開しています。

一方、再び、野党統一候補として臨む永江さんは、政党だけに頼らない組織づくりに取り組んでいて、県内20市町すべてに自ら後援会支部を立ち上げるなど草の根の選挙戦を展開しています。

【両陣営の課題】

らくさぶろうさんは、出馬表明の遅れや自民党の県議会会派分裂による影響をいかに抑えることができるのかが課題です。
一方、永江さんは、野党共闘が勝敗の大きなカギを握っていますが、異なる政策を掲げる野党が一枚岩となれるのかが課題となっています。

【投票率】

前回、2016年の参院選では、18歳選挙権が初めて導入されました。
そのときの投票率は56.36%となり、過去最低だった前々回、2013年の参院選の投票率を上回っています。

今回は、知名度の高い2人がこれまでに激しい前哨戦を繰り広げていて投票率の行方が注目されます。

なお、参院選の投票は、7月21日に行われ、即日開票されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ。
1999年南海放送入社、2008年~報道部(記者として愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任し、現在はデスクとして活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースなどを分かりやすくお伝えます。

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