FC今治前半戦、MVPは…

オピニオン室

前半戦ラストゲーム(対YSCC横浜)が
コロナの影響で延期になったので
1試合未消化ですが、
先日、後半戦の初戦
沼津戦(○1-0)が終了し
全34試合のうち丁度、半分
17試合が終わりました。

現在、暫定8位。

絶好調ではありませんが
悪くもありません。

イマイチ乗り切れていないのは
連勝が1回しかないこと。

なんとか踏ん張っているのは
連敗が1度しか無いことに起因しています。

前期MVPは
センターバックの安藤智哉選手❕

1試合1点以下の14失点は
リーグ4位の少なさ。

最少失点は13失点で
3チームが並んでます。

それが現在1位の鹿児島、
2位いわき、3位松本です。

FC今治の守備力はトップクラスなのです。

その中心が
プロ2年目、23歳、190㎝、
今治が誇る進撃の巨人、安藤智哉選手。

守備だけではありません。

ディフェンダーながら
チーム2位タイの3得点を決めています。

その内、2得点はコーナーキックから
長身を生かした得意のヘディングシュート。

対峙する選手は
分かっていても
その上からたたき込まれるので
お手上げ状態です。

リスタートからの攻撃は
今のFC今治にとって最強の武器。

順位も勝ち点も愛媛FCとFC今治は
ほぼ同じですが、
違うのは
FC今治は“シーズン後の選手補強”を
ためらわないことです。

先日(7/15)も
今季5人目の補強選手が発表されました。

ポーランド人FWの
フィリップ・ピシュチェク選手(27)。

188㎝の長身ストライカー。

日本ではほぼ無名ですが
病気療養で帰国中の
ラルフ選手と似た
センターフォワードタイプの選手で、
「(第一印象は)デカい❕です」と
チームスタッフ。

ポーランド1部リーグや
イタリア2部リーグを渡り歩いての
初のJリーグ挑戦。

ラルフ選手ほど
ヨーロッパでの実績はありませんが、
フィリップ選手がどれだけ
ゴールを決めるかが
後半の命運に直結します。

さらに今朝、J2大宮から
ベテランで実績のある
MF三門雄大(みかどゆうた)選手を
6人目補強選手として
獲得すると発表。

五月雨式の選手獲得に
クラブの本気度と焦りが
見て取れます。

FC今治が
ギリギリで踏ん張れているのは
選手補強だけではありません。

もう一つ。

それは“愛媛FCの存在”です。

「ライバルより
下の順位になってはいけない」

ここ5試合負けなしのFC今治と
3連勝中の愛媛FC。

好調を支えているのは
“お互いの存在”です。

ここでも
同県に2チームがいるメリットが
存分に発揮されています。

最終目的は昇格(1位、2位以内)ですが
まさに今、
どちらが先に息を切らすかの
チキンレースが始まっています。

意識しないはずがありません。

後半戦(昇格)への大きなポイントを
断言しておきましょう。

それは
9/10、24節に予定されている直接対決、
“伊予決戦”第2ラウンドです。

第1ラウンドでは
FC今治に軍配(2-0)があがりました。

今度は、ほぼ同じ順位で
お互い昇格へギリギリでの対決が
愛媛FCのホームスタジアムで
開催されます。

このゲームを獲った方が
昇格レースへの切符を
手にするでしょう。

そして最後に。

前代未聞、夢のワンツー・フィニッシュを
私はまだ諦めていません。

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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