自衛隊入隊式~ロシアによるウクライナ侵攻

ニュース解説

今月6日、松山市民会館で
自衛隊の入隊式が行われ、
342人が自衛官としての第一歩を
踏み出しました。

危険を顧みず、
身をもって責務の完遂に務め…

陸上自衛隊松山駐屯地の教育部門、
第110教育大隊の入隊式では、
代表の新隊員が
自衛官の宣誓を読み上げました。


第110教育大隊 西村朋晃2等陸士(18)
・久万高原町出身

「宣誓 私は、
我が国の平和と独立を守る、
自衛隊の使命を自覚し、
日本国憲法及び法令を遵守し、
一致団結、厳正な規律を保持し、
常に徳操を養い、人格を尊重し、
心身をきたえ、技能をみがき、
政治的活動に関与せず、
強い責任感をもって
専心職務の遂行にあたり、
事に臨んでは危険を顧みず、
身をもって責務の完遂に務め、
もって国民の負託にこたえることを
誓います」。

『危険を顧みず
身をもって責務の完遂に務め』とは
自衛官としての任務に命をかける
という非常に重たい内容です。

教育大隊の指揮官は激励しました。


第110教育大隊長 土橋晃輔2等陸佐

「入隊おめでとう。
周辺諸国の動向をめぐっては
これまでにない事態が続いており、
自衛隊に対する
国民の期待や関心は高まっている。
お互いに助け合い、
強い信頼感で結ばれた
同期となるよう願っている」。

緊張高まる我が国周辺の安全保障

日本を取り巻く安全保障の環境は
厳しさを増しています。

ロシアは、ウクライナ侵攻に呼応して
海軍艦艇が日本周辺を航行。

北方領土での演習も行っています。

尖閣諸島周辺では中国の艦船による
領海侵犯などが繰り返し発生。

北朝鮮は弾道ミサイルの発射を
繰り返しています。

日本を取り巻く安全保障の環境は
第二次世界大戦以降、
最も緊張感を増しているといえます。

“平和を守る”
自衛隊にもっと関心を

ウクライナ侵攻という現実によって
戦争は、いったん起きてしまうと
終わらせるのは容易ではない
という事実が
改めて浮き彫りとなりました。

改めて考えると
防衛省や自衛隊は
これまで最も取材する機会の少ない
国の官庁であり、組織だったと
思います。

取材姿勢を反省し
取材対象としてしっかりと
見つめたいと感じました。

記者プロフィール
この記事を書いた人
中武正和

1975年11月松山市生まれ。南海放送南予支局(宇和島駐在)記者として一次産業を中心に様々な話題を取材。西日本豪雨は発生時から被災地で取材活動に従事。2021年4月から県庁担当記者。南予・東予から届く支局の話題を分かりやすく解説します。

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