高校野球 愛媛の夏が始まる! 組み合わせ抽選会

ニュース解説

夏の高校野球愛媛大会の抽選会が行われた。今年は部員不足で済美平成が欠場。南宇和と津島が連合チームとして参加するため59校58チームによるトーナメントとなる。新元号初の代表はどのチームか?101回大会の抽選を基に話して行きたい。

第1シードはセンバツに出場した松山聖陵。このゾーンは松山聖陵の力が頭一つ抜けている。春の四国大会・四国学院大高松西戦。8回の1イニングで8点を奪い6点差をひっくり返したようにつながりのある打線は健在。秋の県大会の3位決定戦でも今治西の好投手村上から初回5点を奪うなどビックイニングを作る力がある。課題は投手力。エースでキャプテンの根本は松山聖陵“伝統”の高身長右腕。188㎝から角度のあるボールを投げる。しかし打順一回り以降つかまる傾向があり投球の幅を広げなければ完投は難しい。センバツで先発した2年生の平安山(へんざん)はスライダーにキレがあるがセンバツ以降怪我で一時戦線離脱。時折サイドハンドでも投げる高松は安定した力があるが一人で一試合を投げ抜くには厳しい。投手の枚数はいるものの夏にコンディションを上げることが出来なければ苦労するかもしれない。このゾーンではMAX140キロを誇る真鍋擁する西条、長打力のある松山東、春に松山商業を破った松山南が上位を狙っている。

第2シードは今治西。このゾーンが一番の激戦区となった。今大会“優勝候補筆頭”の呼び声高い今治西は140キロ左腕村上と140キロ近いボールを投げる右腕澤田の2枚看板。伝統の守備力も健在でデイフェンス力は県No.1。足をからめた攻撃もでき4年ぶりの甲子園が見えている。創部4年目。秋の大会準優勝の聖カタリナはストレートに力があるエース田中。4番を打つ左腕の宇都宮など4人の3年生投手が充実。打撃にも力があり頂点を狙う戦力を整えている。今治北も投手力が充実。右上の須藤は変化球を中心に低めにボールを集めることができる。左腕・藤本はストレートにキレがある。右サイドの松井にも完投能力があり強力打線を抑えるだけの力がある。3連覇を目指す済美は甲子園ベスト4に進出した去年を上回る長打力を誇る超攻撃型チーム。去年の甲子園でも活躍した芦谷を中心に2年生の山田・越智・矢野などHRを打てる選手がズラリと並ぶ。1年生を含めた投手を総動員してディフェンス力が上がれば今年の夏の頂点も狙える。

第3シードは帝京第五。今年は確実性の高い打力に加え足を絡めた攻撃が目立つ。上位下位とも打線にムラがなく「打ち勝つ」野球を目指している。投手陣は2年生の片山が成長。元プロ投手小林監督の指導でどこまで投手の底上げが出来るかに夏の甲子園初出場がかかっている。このゾーンには好投手が揃った。北条のエース豊嶋は140キロのスピードが武器。松山商業時代奇跡のバックホームで全国制覇を達成した澤田監督の指導で配球も向上。シード校と対等に戦える力がある。新居浜商業はエースで4番江口が大黒柱。140キロのストレートにスライダー。最近チェンジアップを覚え三振も取れるようになった。OB長瀧監督が就任した宇和島東は持ち前の打力がアップ。牛鬼打線で令和初の甲子園を狙っている。

第4シードは八幡浜。冬場の走り込みや筋トレに加え清水主将を中心に仲間同士で課題を出し合い“考える野球”で技術を向上させてきた。61年ぶりの甲子園を狙う。
去年準優勝の新田は3番吉川4番大判らレベルの高い左打者がいる。小松は例年ほどの破壊力はないというものの基礎ができた選手が多く戦力は整っている。去年ベスト4の松山商業は右サイドスロー猪崎の出来次第。長打力のある打者が揃っている。

なお、選手宣誓は松山北の山本健太主将が務める。新時代の第101回全国高校野球選手権愛媛大会は7月13日(土)に開幕する。

記者プロフィール
この記事を書いた人
藤田勇次郎

1975年生まれ。奈良県大和郡山市出身。1998年入社。
高校野球・サッカー・日米大学野球・マラソン・トライアスロン・アームレスリング・駅伝・ボウリング・剣道・ビーチバレーなど各種実況担当。
「松山大学女子駅伝部」を10年にわたって取材。4本のドキュメンタリーを制作。

藤田勇次郎をフォローする
ニュース解説
ニュースの深層 南海放送解説室