ニュースのウラカタ#27 「南豫明倫館とポンジュース」

ニュース解説

ニュースのウラカタ#27 「南豫明倫館とポンジュース」

ニュースのデスクは、基本的に社内で仕事にあたっているので、
現場に取材に行くことは、滅多にありません。
…が、今週月曜日、事情があって久しぶりに取材現場へ赴きました。

「JR東日本の自販機で愛媛ミカンのジュースが販売される」
というニュースの取材です。

JR東日本の関連会社とポンジュースの「えひめ飲料」が共同開発した
愛媛産温州ミカン100%ジュース『愛媛みかん』(1本180円)が、
JR東日本管内の駅を中心に設置してある約2000台の自販機で
12月7日から販売されることになり、
開発した両者の社長らが中村知事に、
商品の出来と販売戦略などを報告しました。

試飲した中村知事はその味に太鼓判を押しました。

私がなぜ、この取材に行ったのか?
話の発端は先週金曜日でした。

東京で働いている旧友から、
「今、松山に来ているから晩ご飯でもどう?」というメールが届きました。
八幡浜出身の彼は、えひめ飲料の東京の事務所に勤務していますが、
コロナで2年ほど愛媛には帰れていませんでした。

二つ返事でOKして、焼き鳥を肴に再会を祝したわけですが、
彼が松山にやってきた理由が、
知事への報告会への参加だったのです。

経緯や商品の詳細を聞くとおもしろそうだったので
取材に行くことにしました。
テレビの取材は南海放送だけでしたが、
「ニュースで取り上げられて、会社の人がとても感謝していた」と
旧友の彼から連絡をもらいました。

前段が長くなりましたが、
今回のウラカタは、その彼との縁について。
それがタイトルの「南豫明倫館とポンジュース」です。

南豫明倫館は、宇和島伊達家にルーツを持つ学生寮です。
主に南予地方から上京して学ぶ学生が暮らしていて、
東京都小金井市にあります。

実は、えひめ飲料の彼と私は大学時代、
南豫明倫館で寝食を共にした”戦友”なのです。

当時の明倫館での日常を写した1枚があります。
とても健康的で快適な4年間でした(手前が私)。

もう1枚は、脳みその鍛錬のため、
寮生が毎日励んでいた試合の写真です。
(青Tシャツが彼、マグカップでビールを飲んでいるのが私)

明倫館の仲間たちは、
卒業後も最も強力な絆で結ばれ、
ことある毎に集結しては、
酒を浴びること&脳みその鍛錬を続けています。

さらにお互いのプライベートや仕事面でも助け合うのが基本。
私の場合、かつては「もぎたてテレビ」のネタをもらったり、
今は、ニュースで取材できそうな情報をもらったりします。

逆に私は専門分野を生かして、
仲間たちの仕事で役立ちそうな企画書を作成したり、
時には披露宴で放映するVTRを作ったり。

次の資料は、2003年ですから18年前に、
えひめ飲料の彼のために私が作成した商品の企画書です。
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新商品企画案『POMジュー酒』

愛媛発で全国的に最も有名なCMといえば、
えひめ飲料(前身:愛媛青果連)の「ポンジュース」ではないでしょうか。
このブランドを活用して新商品の販売展開を提案します。

♪清く正しくたくましく
みんなで作る良いみかん
みかんは心の太陽だ   愛媛  愛媛  ポンジュース
愛媛のまじめなジュースです   ポンジュース

東京での大学時代(10年程前)、
愛媛出身と言えば、「あっポンジュースの?」と尋ねられるほど、
愛媛=ポンジュースという代名詞になっていました。
上記の歌は東京の友人達もほとんどが歌えるようになっていたと記憶しています。
復刻版の当時のCMをアレンジして何か新商品を展開できないかと考えます。

ところで、最近のブームとして缶チューハイの躍進は見逃せません。
スーパー、コンビニ等での取り扱いは、
質・量ともにランクアップしているようです。
もちろん売り上げも若い女性を中心に飛躍的に伸びてきているといいます。
中身も、従来のレモン、梅という組合せの他に、
様々な果物が見受けられるようになりました。
もちろん「みかん」を使ったものもあるようですが、
まだまだ食い込む余地はありそうです。

私は、新商品としてポンジュースとチューハイを組合わせた

「POMジュー酒(しゅ)」を提案します。

ポイントはネーミング、
従来のCMのイメージそのままでストレートに耳に入ってくる感覚が大切だと考えました。
コンセプトも一緒、歌も一緒、違うのはお酒であること…。
ブランドイメージは定着していますから、
「まじめさ」「素朴さ」「すっきり感」を売りに広報展開が可能と考えます。

課題としては、なにぶん酒造のノウハウがほとんど無いこと…。
プロジェクトチームを作り自社開発も考えられますが、
現実的な方法としては、
現在缶チューハイに力を注いでいる
大手酒造メーカーとの共同開発販売であろうと考えます。

POMブランドの発展のため、
もう一度あの「♪清く正しくたくましく…」のメロディーと
みかん農家のみなさんの笑顔が全国区になることを期待して、
ご検討のほど、よろしくお願いします。
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彼の実家は、柑橘王国の中でも一目置かれる、真穴のミカン農家。
しかも、彼は某大学の”醸造科”卒業という激レアなプロフィールの持ち主、
いけると思ったんですが、
残念ながら、採用はされなかったようです(^  ^;)

「♪清く正しくたくましく…」のメロディーをご存知ない方、
もう一度聞きたい方、
YouTubeで「ポンジュースCM」を検索するといくつかヒットしますよ。

記者プロフィール
この記事を書いた人
宇都宮宏明

西予市宇和町出身、1996年 南海放送入社後、主にテレビ番組制作部門。
「もぎたてテレビ」のディレクター・プロデューサーなど担当。
2018年~「ニュースCH4」デスク(自称”世界で一番優しいニュースデスク”)。

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