愛媛FCが良かったこれだけのこと

ニュース解説

昨日の最終戦後インタビューで

涙ながらに訴えた

近藤貴司選手と前野貴徳選手の言葉が

全てでした。

「最後の最後まで

情けないゲームしかできなかった」

「愛媛FCというクラブの価値が

どんどん下がってる」

「もう一度全てを

見つめ直す必要がある」

近藤選手にとっては

最初にプロになったチームで

前野選手にとっては幼少期、

スクール時代から含めると

20年以上携わったチームです。

「特別なクラブ」と公言する二人の言葉には

ズシンと来る重みがありました。

愛媛FCを愛しているからこその苦言でした。

昨日の今日なので

現在、全てのメディアも

批判的論調なのは当然です。

では

今年の愛媛FCに

全く良いところがなかったのかというと

そうではありません。

良いことも結構ありましたので

他が書かない(言わない)のなら

私が言いましょう。

まず

「藤本佳希選手、キャリアハイの10得点!」

これは立派な数字です。

J2得点ランキング12位タイの成績ですが

降格クラブの選手で

二桁得点なのは

ギラヴァンツ北九州・高橋大悟選手と

藤本選手の二人だけ。

もし上位チームに所属していたら

15点、いや20点近くで

得点王争いしていたのではないでしょうか。

あのポストプレーの強さと

シュート能力の高さは

J2リーグ筆頭・・・と

素人の私でもわかるくらいなので

他チームからの接触(獲得オファー)が

ないはずがありません。

チームとしては痛手ですが

年齢的にもJ1へのラストチャンス。

佳希ファンとしてはステップアップ、

狙ってほしいものです。

2つ目

「こちらもキャリアハイ、

川村拓夢選手8得点!」

最初、愛媛に来たときは

ひ弱なイケメンイメージしかなったのですが

3年目にして完全な大黒柱に成長。

彼のチームだったといっても良いほどでした。

特に左足のパス、シュートは絶品でJ1クラス・・・

となるとレンタル元の

サンフレッチェ広島が

放っておくわけはありません。

来季は2つの大きな柱を失ってのスタート

という覚悟をしないといけません。

3つ目。

「ベテラン山瀬功治選手(40歳)、

22年連続ゴール達成!」

34節(10/16)のFC琉球戦での決勝点。

藤本選手のアシストでした。

第1号がデビュー戦でのVゴールだった山瀬選手、

幾多の大けがを奥様の手料理で乗り越え

昨日の最終戦では90分フル出場。

「今が一番調子がいい」

というコメントも頷けます。

因みに22年連続得点の記録は

遠藤保仁選手(ジュビロ磐田)の

24年連続に次いで歴代2位の金字塔です。

他にも

「来春、サンパークに

待望の天然芝練習場完成!」とか

「現役大学生の特別指定・小原基樹選手、

早くも実戦で活躍!」とか

「愛媛FCU-18チーム、

来季プレミアリーグ入れ替え戦(12/10~)へ!」

(愛媛FCU-18北内耕成監督)

などなど

未来につながるポジティブ事象もあります。

・・・それでも降格という結果になったのは

私が甘すぎるのでしょう。

より深刻に

受け止めなければいけないのかもしれません。

最後にチーム創始者である石橋智之氏が

DAZN中継で語った

“愛媛FC選手・スタッフへの提言”

をまとめてみました。

①日々のトレーニングの中で

 100%のことをやれていたのかの検証

②同じく生活の中ではどうかの検証

③チームとしての

 まとまりはあったのかの検証

④フロントは先を見越した強化・編成が

 できていたかの検証

⑤J2リーグ16年ではなく、

 最初にユースチームから始まった

 チーム創設28年間で

 選手を育てることが出来ていたかの検証

⑥ライバルFC今治が出てきた中で

 ちゃんと愛媛県に根付いていたかの検証

「まだまだ言いたいことはあるけれど・・・」

と結んでいました。

「愛媛FCの降格」については

次回も取り上げるつもりです。

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

江刺伯洋をフォローする
ニュース解説
ニュースの深層 南海放送解説室