第14回「激戦区!!参院選公示まで1か月」

ニュース解説

安倍首相が“解散風”に言及するなど衆・参ダブル選挙の可能性が取り沙汰される中、想定される参議院議員選挙の公示日、7月4日まであと1か月を切りました。全国の中でも最激戦区として注目される愛媛選挙区では、自民党新人のらくさぶろうさん(54歳)と元衆議院議員で無所属・野党統一候補の永江孝子さん(58歳)による一騎打ちの構図がほぼ固まりました。

◆初挑戦 らくさぶろうさん◆

今回の参院選では、自民党現職の井原巧参議院議員が改選を迎えることになっていました。しかし、井原参議院議員の衆議院愛媛3区への鞍替えに伴い、自民党は、後継者としてタレントのらくさぶろうさんに白羽の矢を立てました。らくさぶろうさんは、去年7月の豪雨災害で大きな被害を受けた大洲市菅田町の出身で、出馬を決断した理由に西日本豪雨災害からの復旧・復興を挙げています。そして、「らくさぶろうとして26年間仕事をしてきて、この名前に誇りを持っている」などと、選挙戦には芸名の「らくさぶろう」で臨みます。さらに連立政権を組む公明党から推薦を受けていて、選挙区と比例区で連動した活動を展開しています。


一方、今回の参院選で自民党は、県議会の会派分裂問題という大きな課題を抱えています。2つの会派が対立した今年5月の県議会正副議長選挙のあとに開かれた県連大会では、分裂問題についてあえて議題とせず、参院選に向けた挙党態勢を誓いました。議会活動と党活動は別だとする県議会会派「志士の会」の自民党県議もらくさぶろうさんを応援していて、今後も自民党が一体となって選挙戦に臨むことができるのかが勝敗のカギを握りそうです。

 

◆雪辱 永江孝子さん◆

永江さんが野党統一候補として、初めて挑んだ前回、2016年の参議院議員選挙の結果です。
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自民党・現職  山本順三さん 32万6990票
無所属・新人  永江孝子さん 31万8561票
幸福実現・新人 森田浩二さん  1万4013票
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当選した山本順三さんとの得票数の差は8429票。永江さんは、死に票となってしまったこの約32万票を無駄にはしたくないと落選した翌日から3年後の参院選を目指して活動を再開しました。そして、県内20市町すべてに合わせて24の後援会支部を自ら立ち上げました。今回の参院選でも再び野党統一候補として臨む永江さん。6月3日には衆議院議員初当選同期の国民民主党・玉木雄一郎代表が宇和島市津島町まで永江さんの応援に駆け付け「安倍一強政治の流れを変えるためにも永江さんを国政に送り届けてください」とエールを送るなど野党の支援も本格化しています。今後は、野党間の連携や自公を除く保守層や無党派層への支持拡大が勝敗のカギとなりそうです。

 

◆ダブル選挙へのスタンス◆

最後に、仮に衆・参ダブル選挙となった場合のスタンスについて両者に聞きました。

○らくさぶろうさん
「衆議院の自民党候補者と一緒になるので私にとっては非常にありがたく連動できる」

○永江孝子さん
「投票率は上がると思うので多少はプラスかなと思うが、各選挙区に野党の候補者が立ってもらわないと訴求力に欠ける」

参議院議員選挙が単独で実施される場合、7月4日公示、7月21日投票が想定されています。

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ(現在43歳)、 1999年南海放送入社、2008年~報道部(愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任し、現在も記者として活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースを分かりやすくお伝えます。
 

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