県高校総体 サッカー 新田が3年ぶり7回目のV

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※写真は新田:福井健太選手(幼少期:母・佐伯美香さんと)

インターハイの切符をかけた愛媛県高校総体サッカー決勝は18年ぶり4回目の優勝を狙う今治東と4年ぶり3回目の頂点を目指す新田の対戦となった。

第1シードの今治東はキャプテンでありDFの要4番大谷一真を中心に決勝まで無失点。攻撃陣も3試合で8得点と第1シードらしい勝ち上がり。一方、第2シード新田は2回戦、準々決勝を1点差ゲーム。準決勝の松山北戦は0-0。延長でも決着がつかずPK戦を制し勝ち上がってきた。

試合序盤は今治東が得意のパスサッカーで主導権を握った。特に中盤の6番尾上、7番岡本、14番馬場にボールを集め、左サイドバック2番長井がボールに絡み、1年生GK田中が守る新田ゴールに迫った。

しかし、先制点を奪ったのは新田。前半15分。CKのこぼれ球を9番福井が詰めて今治東のゴールネットを揺らした。ゴールを決めた福井の母はバレーボールとビーチバレーで3度五輪に出場した旧姓佐伯美香さん。シドニー五輪のビーチバレーで4位に入り日本にビーチバレーブームを巻き起こしたあの人だ。そんなアスリートの母を持つ新田の福井には母親譲りの体の強さと跳躍力があり、戦術によってCFかCBを務める。決勝は技術で勝る相手に対し得点を取るためにCFで起用されていた。福井は見事にその期待に答えた。

試合は後半に入っても今治東ペース。9番高瀬、10番山中が強烈なシュートを浴びせた。しかし、ゴールは生まれず。結局、新田が虎の子の1点を守りきり4年ぶり7度目の優勝を飾りインターハイ出場を決めた。

試合後のコメントは下記の通り。

新田:三好凱斗主将「攻められる時間が多かったがよく粘れたと思う。まだ実感がわかない。これからまたチームを作り直して全国でも勝てるように頑張りたい」

新田:決勝点を決めたエース福井健太「後ろのみんなが頑張ってくれた。ありがたかった。ゴールを決めた瞬間は喜びが爆発した。(Qお母さんに一言)お母さん!やったよー!」

なお、試合の詳細は南海放送のYouTubeチャンネルでご覧いただけます。南海放送HPからアクセスして下さい。

記者プロフィール
この記事を書いた人
藤田勇次郎

1975年生まれ。奈良県大和郡山市出身。1998年入社。
高校野球・サッカー・日米大学野球・マラソン・トライアスロン・アームレスリング・駅伝・ボウリング・剣道・ビーチバレーなど各種実況担当。
「松山大学女子駅伝部」を10年にわたって取材。4本のドキュメンタリーを制作。

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