ニュースのウラカタ 番外編 「夏の思い出」

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ニュースのウラカタ 番外編 「夏の思い出」
前々回の「少年時代」の続編です。

息子が山村留学している西予市宇和町の私の実家近くで
クワガタムシを10匹採取してから10日、
祖母との2人の生活を続ける9歳児の
陣中見舞いに行ってきました。


息子曰く、エサやりは毎日欠かさず、
クワガタの観察日記をつけているとのこと。




ミヤマクワガタのオス1匹は、
「メスの取り合いに負けて死んだ」そうですが、
9匹が生存していました。

そして、満足のいく観察ができたと言うので、
クワガタを元のクヌギ林に返しにいくことになりました。



クワガタたち、元気に落ち葉の下へもぐっていきました。

そしてこの日も、あのクヌギの木には
大きなミヤマクワガタの姿。
樹液を舐める様子を観察することができました。
もちろん、採取はしません。

ところで今回、実家であるものを見つけ、
約40年前、少年時代の夏の出来事を思い出しました。
軒下で見つけたのは、スズメバチの巣です。


私が9歳か10歳の頃だったと思いますが、
母屋の軒下に、これと同じような巣が作られていました。

”ハチは悪者”という勝手な思い込みに駆られた
正義のヒーロー気取りの少年は、
あろうことかパチンコで巣を攻撃してしまったのです。

ハチの怒りを買った少年は、
当然のごとく毒針の餌食に…
後頭部と背中を合わせて4か所刺され病院送りとなりました。

この時ばかりは、
普段温厚な祖父にひどく叱られた記憶があります。
以下、スズメバチへの対処法。
今は亡き祖父の教えですので科学的根拠はありません。

・巣に近づかない(もちろん攻撃してはいけない)
・ハチが寄ってきたら静かにしゃがみこむ
・巣の近くでは黒い服は避け帽子をかぶる(髪が黒いので)
・10月になったら勝手にいなくなるので放っておく

この祖父の教えを伝授している私の母も、
軒下の巣を駆除せず、
10月を待つことにしたそうです。

9歳の息子の夏の思い出作りは、まだ10日ほど続きます。

記者プロフィール
この記事を書いた人
宇都宮宏明

西予市宇和町出身、1996年 南海放送入社後、主にテレビ番組制作部門。
「もぎたてテレビ」のディレクター・プロデューサーなど担当。
2018年~「ニュースCH4」デスク(自称”世界で一番優しいニュースデスク”)。

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