ニュースのウラカタ 番外編 「少年時代」。
長い長い梅雨が明けた途端、夏本番。
子どもたちにとっては、
2回目となるコロナの夏休みが始まりました。
前回、「西日本豪雨、そのとき」の回で触れましたが、
私は宇和町で生まれ育ちました。
もちろん合併して西予市が誕生する以前です。
自宅の周辺は、
見渡す限り山か川か田畑という典型的な山間の集落。
必然、山と川と田んぼが遊び場でした。
狸を追いかけ、ハヤを釣り、桑の実をむさぼる少年時代。
その少年時代、夏休みの一大イベントが虫取りでした。
上級生に連れられて山へ分け入り、
子どもたちに代々受け継がれてきた秘密の場所で、
憧れのカブトムシやクワガタムシを探すのです。
採れた”黒い宝石”は、上級生下級生に関わらず山分け。
自宅で観察しながら飼育し、
結果、夏休みの自由研究として貢献してくれます。
この夏休み、
小学4年生の愚息を”山村留学”させることになりました。
留学先はもちろん宇和町の実家です。
親元を離れ、3週間の祖母(私の母)との生活。
終業式の後、彼を実家に送り届けたその足で、山に連れ出しました。
自由研究で「クワガタムシの観察」をしたいと言うので、
”ならば採集から始めよ”というわけです。
約40年前、先輩に教えてもらった秘密の場所。
その場所が、今も存在するのかすら分かりませんが、
炎天下、草いきれの中、親子プチ登山です。
少年時代の記憶を頼りにクヌギの木を発見!
クヌギ自体は代替わりしているものの、
おそらく記憶にある木のドングリが芽生え、
成長したであろう若木です。
その最初の木で、お目当てのクワガタをゲットしました。
まずは、3匹。
ミヤマクワガタ・オス、
ノコギリクワガタ・オス、
おそらくノコギリクワガタ・メス(少年時代の記憶参照)。
その後も、次々にクワガタが見つかり、最後に、
体長7センチほどの大物(タイトル写真)をゲット!
計10匹を実家に連れ帰りました。
それから、街に出かけ、
飼育ケース、飼育専用の土、とまり木、エサ台、エサを揃えます。
ケースに購入したものを配置し、
最後に山から持って帰った土と枯れ葉をセットして、
クワガタたちの新しい住処が完成しました。
どんな自由研究になるのか、今から楽しみです。
一応解説委員ですので、最後に、
40年前の記憶を基にした
カブトムシ・クワガタムシを採取するポイントを解説します。
一、クヌギの木を探すべし
一、直径10センチ以内の若い木を狙うべし
一、おすすめは早朝または夕暮れ
以下注意点です。
・暑くても長袖長ズボンで
・スズメバチを見かけたら即撤収
・樹木をキズつけてはいけません
・私有地に入る際は持ち主の許可を
・土や枯れ葉、小枝などを少し持ち帰りましょう
・観察が終わったら元の山へ帰しましょう