きずな博で探るコロナVSワーケーション

オピニオン室

西日本豪雨からの
復興をテーマに
7月から始まる
えひめ南予きずな博。

先月下旬、
内子町で
きずな博の
プレイベントとして
ワーケーションが開かれ、
参加者からは仕事の効率アップや
新たなアイデアを生み出す
可能性などに期待する声が
上がる一方、
費用負担への不安の声も
ありました。

南予で仕事+観光

先月26日に
内子町で開かれた
ワーケーションツアー
「内子しごと旅」には
松山市と内子町から
会社員やフリーライター、
その家族ら8人が参加しました。

二泊三日のツアーでは
仕事や観光を組み合わせ、
ツアーを通じて
浮かび上がった課題は
7月から始まる
きずな博本番に生かされます。

ネットがつながれば仕事は快調

内子まちの駅
Nanzeに
今春オープンした
ワーキングスペースには
インターネット環境が
完備されています。

参加者は
「普段と変わりなく
仕事ができる」と
笑みを浮かべます。

南予の魅力ある観光地

家族同伴の参加者からは
歴史と伝統ある
内子を巡る観光が大好評。

手漉き和紙や乗馬、
さらには内子の木材を使った
木工体験など。

参加した子どもたちは
大人が仕事をしている合い間に
観光を満喫しました。

課題は費用負担

おおむね好評を得た
ワーケーションツアー。

課題として挙げられるのが
費用負担の問題です。

自宅から内子への移動費用、
そして2泊の宿泊費、
観光で支出された費用など。

今回は県の実行委員会から
一部補助が出ていますが、
ワーケーションの普及には、
費用を誰が負担するのかという
課題があります。

参加者の一人で
松山市のIT企業に勤める
男性からは
「普段と違う環境で
仕事ができ、
新しいアイデアが生まれ、
仕事の能率も
アップしたと感じます。
こうしたメリットを
企業側が積極的に
評価をすれば、
費用負担の問題も
企業側が考慮してくれるかも
しれません」

働く意味を考える機会に

費用負担の問題とともに、
二泊三日程度の
スケジュールで
社外での勤務を
企業側が
許可するかも気がかりです。

しかし新型コロナを受け、
新しい働き方が
否応なく進む時代に、
ワーケーションは
潜在的な
可能性を持っているのではと
感じました。

気持ちと体が
リフレッシュできる
ワーケーション。

えひめ南予きずな博では
7月から南予各地で
開かれる予定です。

記者プロフィール
この記事を書いた人
中武正和

1975年11月松山市生まれ。南海放送南予支局(宇和島駐在)記者として一次産業を中心に様々な話題を取材。西日本豪雨は発生時から被災地で取材活動に従事。2021年4月から県庁担当記者。南予・東予から届く支局の話題を分かりやすく解説します。

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