はじめまして。
自称 ”世界で一番やさしいニュースデスク” です。
毎週水曜日は「ニュースのウラカタ」というサブタイトルで投稿します。
ウラカタ=舞台裏くらいのニュアンスで、
ニュース番組ができるまでの舞台裏や、こぼれ話などを紹介していきます。
ただし、あくまでもニュースCH4における話です。
(他局のニュース番組の作り方は知りませんのでご了承ください)
それでは、ニュースのウラカタ#1
「ニュースな魔法の数字 ”イップントー”」
イップントー=1分10秒のことです。
1本1本のテレビニュースの時間(尺といいます)を意識したことがある方は
少ないのでははいかと思います。
気にして見ていただくとわかりますが、実は1分10秒程度のニュースが多いんです。
放送枠の制約、視聴者が満腹感を覚えない適度な長さなど理由はいろいろ考えられますが、
作り手側からすると、大抵のニュースの内容が1分10秒で伝えられるからだと感じています。
基本的にテレビニュースは、リード+本編で構成されます。
リードは、キャスターが顔を出してそのニュースの概要を伝えるパート、
本編は、撮影した映像やインタビューを編集したVTRに合わせて
ナレーションで詳細な内容を伝えるパートです。
2月24日に放送した「愛媛大学一般選抜 会場準備」のニュースを例に見ていきます。
リード)
愛媛大学で、入試の前期日程が実施されるのを前に、試験会場の準備が行われました。
本編)
会場の一つ愛媛大学城北キャンパスでは、大学職員が、
机の消毒など試験に向けた準備を進めていました。
今年は、試験の科目ごとに会場の換気を行うほか、
昼食は持参し自分の席で食べるなど、感染対策をとりながらの入学試験となります。
また、教育学部と看護学部では、例年グループディスカッションが行われていますが、
今年は中止するということです。試験前日の会場では、下見に来た受験生の姿も見られました。
愛媛大学前期日程の志願者数は、7学部合わせて2851人で、
平均志願倍率は去年より0.1ポイント高い2.6倍となっています。
前期日程の試験は、医学部を除く6学部であす、医学部ではあすとあさって行われ、
合格者は、3月6日にウェブサイトで発表されます。
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このニュースがほほ1分10秒です。
ちなみにアナウンサーの読みは 1分=300文字が相場です。
リードで何のニュースかを伝え、本編で内容を伝えています。
このニュースの場合は、リードと本編を合体させて起承転結の形になっていますが、
基本形は、本編だけで起承転結になります。
興味のある方は、テレビニュースを視聴するとき、
”イップントー”を意識してみてください。
1分だと何かが足りない… 1分20秒だと蛇足感がある…
ニュースの見方が変わるかもしれませんよ。
次回のニュースのウラカタは、「ニュースの生命線”リード”」。
今回も軽く登場しましたが、”リード”ってマリアナ海溝より深いんです。
ネコ飼ってます。