■四国最大級のアウトドアパーク
６月６日。
愛媛県西条市、「伊予三湯」のひとつ本谷温泉に隣接する公園に四国最大級のアウトドアパークがオープンしました。
その名も「フォレストアドベンチャー・西条」
『フォレスト＝森林』と『アドベンチャー＝冒険』を冠したこの施設。
“自然共生型アウトドアパーク”です。
敷地面積は、松山市の『坊っちゃんスタジアム』３つ分。
この広大な敷地の中に４０を超えるアクティビティが設計されています。
当初は、今年４月のオープンを予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、１月半遅れのスタートとなりました。
■“大人が本気で遊べる”アスレチック
この施設では、西条市の大自然をそのまま最大限活用しています。
地形や樹木を利用したアクティビティは、地上１５メートルの高さ。
利用者は、“ハーネス”と呼ばれる命綱をつけて遊びます。
まさに“大人が本気で遊べる”アスレチックです。
それぞれのアクティビティには、あらかじめ難易度が設定されています。
簡単なものからレベル①、レベル④が最高難度です。
このうち、最高難度のアクティビティのひとつが「ＳＨＥＲＷＯＯＤ ＣＲＯＳＷＩＮＧ」。
ロープ１本で吊るされた不安定な小さな板を渡るシンプルな作りですが、攻略するには苦労しそうです。
アクティビティ全体を通じて、全身の筋肉と、頭脳をフル活用しなければクリアできないため、大人が本気で挑戦できるアスレチックに仕上がっています。
■なぜ西条市に
この「フォレストアドベンチャー」。
元々は、フランスの企業「アルタス社」が始めたもので、現在では、ヨーロッパをはじめ世界２５０か所に施設を展開しています。
日本国内では、２００６年に山梨県富士山麓に第１号パークがオープン。
２０２０年３月末現在で、３３か所に展開していて、西条は国内３４か所目。
四国内では、徳島県の祖谷に続き、２か所目となります。
石鎚山系や加茂川水系など自然が売りの西条市。
西条市は、地域資源を活用した観光商品を開発するため、日本各地で情報収集にあたっていました。
その過程で、「フォレストアドベンチャー」の存在を知った西条市の担当者が「フォレストアドベンチャー」の責任者と直接交渉し、直談判したそうです。
そして、石鎚山系に位置する愛媛県の西条市と久万高原町、高知県のいの町と大川村の４市町村が参画して設立された観光産業創出会社「株式会社ソラヤマいしづち」と連携して、２０１８年１１月から誘致をスタートさせました。
その甲斐もあり、すでに徳島県で「フォレストアドベンチャー・祖谷」を展開していた運営会社が西条市の趣旨に賛同。
２０１９年夏には、フランス本社のジェームス社長自らが西条市を訪れてコースを監修し、オープンにこぎつけました。
■施設の目玉「ジップライン」
コース監修の際、ジェームス社長が最も注目したのが、森を流れる大明神川でした。
清流・大明神川の上を滑り降りる「ジップライン」。
国内の「フォレストアドベンチャー」には、川沿いを滑り降りる「ジップライン」がないため、まさに国内初の挑戦と言えます。
この「ジップライン」は、川面までの高さは２０メートル、全長は１５０メートルと壮大で、石鎚山系の大自然を舞う空中浮遊が楽しめます。
なお、この施設では、初年度、年間３万人の集客を目指しています。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国に緊急事態宣言が出され、私たちは、長期間にわたる外出自粛など、これまでに経験したことのない日常生活を余儀なくされています。
一方、６月１日からは、愛媛県内でも【感染警戒期】を継続しながら次のステップ【感染縮小期】に向けて、段階的に経済活動などを緩和していますが、自粛疲れやストレスに悩まされている方も多いのではないでしょうか。
「フォレストアドベンチャー・西条」では、手の消毒やマスク・軍手の着用、完全予約制による人数制限などの感染症対策を講じています。
これから本格的な夏のレクリエーションシーズンを迎えますが、感染予防に注意しながら、大自然の中で、非日常を楽しみ、ストレスを吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか。
【利用条件】
アドベンチャーコース：小学４年生以上もしくは身長１４０㎝以上、体重１３０㎏まで
大人（１８歳以上）：４，１００円／１人
小人（〜１７歳） ：３，８００円／１人
こども向けコース：夏にも完成予定
※次回記事更新は、６月１８日（木）を予定しています。
