愛媛のスポーツマガジン【E-dge】10-12月号より抜粋

オピニオン室

今回の「ロッベン江刺の高校サッカー愛」コラムは
もちろん、今月23日に開幕する
【高校サッカー選手権愛媛県大会】です!

鬼のT編集長に無理を言って発売前(20日)ですが💦
少しだけ・・・↓

9月23日に開幕する第102回全国高校サッカー選手権愛媛県大会には
史上初のチームが出場する。
【伊予・済美平成】の“合同チーム”だ。
少子化やコロナに負けず、自分たちで工夫しながら
“選手権出場”への熱い思いを持つチームは強豪校だけではない。

まずは選手権史上初出場となる“合同チーム”を取材した。

「元々一緒に練習してて、お互い3年生が引退すると
(11人に)足りなくなると分かってたんで
どちらからともなく声をかけたんです」と伊予高校・金子晃大監督。

現在、伊予高校は2年生5人、1年生4人。
済美平成中等教育学校は5年生7人、4年生1人で計17人の合同チームだ。

5月頃から活動を始め既に約3か月。
最初は名前を書いた紙を服に貼って覚えるような
練習でコミュニケーションを取った。
が、もうすっかりお互いの名前はもちろん、
プレースタイルなどもわかり始め自信も付けているようだ。

「伊予校と済美平成の戦術が構成されてるのでやれると思う」
(伊予校生)
「楽しむのも大事だが仲間の為に走って全力で挑むことが
自分達のサッカーになると思うので頑張る」(済美平成校生)

2校の合同練習は週に一度。
なるべく練習試合で実践形式を増やし初戦に向け調整している。
もちろん、通常チームと比べると充分な時間が取れずチーム作りは大変だ。
が、それ以上に良かったことがあると金子監督は言う。

「まちがいなく人間性が良くなりました。
これまで積極性が乏しかったのが確実に変わりましたし、
(サッカー以外の)コミュニケーション能力が格段に上がりました」

それほど成長出来たのはこの大会だからだと金子監督は断言する。
「“選手権”という大きな大会の“公式戦”に出られるという事が
子供たちのモチベーションになってるんです。
参加出来ることに感謝して相手にもリスペクトをもってプレーして欲しい」

ところで気になったのはユニホーム。
ビブスのようなもので代用するのかと思いきや
「市内で安いところにお願いして作ったんです!」
と出来たばかりの選手権合同チーム用ユニホームを見せてもらった。

「デザインはお店の人にお任せしたんですけど、
色は伊予校のキャプテンと一緒に考えて作りました」
河本亘生(2年・済美平成主将)さんの表情は誇らしげだ。

ロゴマークにある“UNITED”。これまでどのチームにもなかった文字だ。

こんな出場校もある。北条高校のサッカー部員は4人。
なので学校内で他の部活から選手を借りる“レンタルチーム”編成だ。
内訳はラグビー部5人、野球部5人、アーチェリー部1人…

以上!
後は本紙でご確認を

大会は11月12日まで。


テレビ:「激闘!高校サッカー」(10/14~11/25毎土22:54~)

ラジオ:「サッカー魂ラジオ」(9/22~11/10毎金09:15~)

インターネット:県大会1回戦から全44試合配信(試合速報,応援メッセージなど)

【ともに全力で】

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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