チェアマンがやって来た(Bリーグの)!

オピニオン室

先週末、愛媛オレンジバイキングスの
ホームゲームにBリーグトップの
島田慎二チェアマンが来場しました。

「昨年はコロナでできなかったけど
今年は全国のチームを回ってて
今日で20チーム目です。
私が来たらホームチームは
16勝3敗なので勝率高いんですよ~」

こだわりは
どの会場に行っても
自分でチケットを買って
各クラブの運営を実感すること。

試合結果はチェアマンの宣言通り
2試合共ホームのバイクスが大差で連勝。

3戦3勝で“武道館無敗神話”継続中です。

今シーズン、
バスケ界一番の話題と言えば
昨年6月に発表された
2026年からの“新リーグ構想”。

簡単に言うと
今のB1、B2、B3を
新ライセンス基準により再編成。

新ライセンスは
売上高や平均入場者数、
会場となるアリーナ規模などの基準を
現行より引き上げ厳しくします。

さらに昇格も降格も無くします。

これはデカい改革です。

本場アメリカのNBAに倣う
ということですが、

Jリーグで盛り上がる“昇降格”を無くす。

これには未だ賛否が付きまとってます。

なぜ、ここまで大胆な改革をするのか?

リーダーに直接、
聞いてみたかったんです。

「きっかけは
リーグ内で格差が広がったからです。

B1は成功して、凄く規模が大きくなった
チームもありますが、
B2、B3は
地方クラブのみになり始めている。

“バスケで日本を元気に!”
で始めたBリーグですが、
勝った負けただけで
昇降格を決定するのは
地方創生の意味でも本意ではないので」

ちなみに、新B2の基準は
平均入場者2,400名と売上高4億円など。

現在のバイクスに当てはめると
新基準は満たせず
新B3に降格することになります。

2015年に始まった
日本のプロバスケ、Bリーグは
発足10年を機に
これまで参考にしていた
Jリーグ方式と袂を分かちます。

その初回審査は2024年10月、2年後。

関東圏のクラブや沖縄の様に
大成功しているチームもありますが
地方で成功モデルを
模索している小クラブのチームは
新たに大きな決断を
迫られることになります。

プロスポーツ先進県ではない
愛媛でどのような舵を取るのか。

バスケファンの一人として
決断を待ちたいと思います。

最後にこの選手、是非覚えてください↓

この武道館2試合で
Bリーグデビューしたばかり
地元(勝山中学)松山出身の
スーパールーキーです!

宇都宮陸選手、
まだ現役大学生(京都産業大1年)!

伸びしろしかありません。

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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