2017.05.26

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「メッセージ」

宇宙ものなのに“作品賞”としてオスカーにノミネートされ話題になりました

(結果は音響編集賞のみ受賞)

*ここからネタバレ注意

“未来が見える”というのがオチです

ちょっと「インターステラ―」を髣髴させます

が、ス○ルバークが作るような突っ込みどころ満載の宇宙ものではありません

全て納得のストーリー

終盤になるにつれ答えがわかってくる納得感

「あ~!もう地球終わりやん!」の緊迫感から

ギリギリのところで危機を脱する「フ~、危なったぜ~」の安寧感へ移行していく心地いい感情

名作に必須な“緊張と緩和”が見事です

元が短編小説ってところも魅力

ただ宇宙人の見た目がタコタコしてて

触手から墨を吐くのもやっぱりタコタコしてるのがビミョー…

ヴィルヌーヴは「ブレードランナー」続編の監督にも抜擢!

そっちも楽しみです

4シネマ

2017.05.19

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「夫のちんぽが入らない」こだま著

今、鼻で笑ったアナタ

タイトルに騙されていはいけません

かなり面白いですから!

面白いというか実際は大変なというか衝撃的というか…

ある女性が罹った難病(?)の実話です

望んでも性交渉ができない夫婦間のいろんな出来事を

本人が赤裸々に書いているだけでなく

学級崩壊などの社会問題まで出てきます

しかも文章がメチャクチャ上手!

泣きそうにもなるし声を上げて笑いもします

系統としては「困ってる人」(大野更綾著)に似ている

手におえない苦しみの中に立たせれた時って

実は男性より女性のほうが

どこか客観視出来てユーモアをもって捉える事が出来るんでしょうね

男だと「もうだめだ~」「死ぬ~」とかオロオロしてしまうだけで

夫には内緒で上梓しているらしく

バレた時はどんな反応になるのでしょう?

文中で察すると笑って許してくれそうなパートナーですけどね

4ブック

2017.05.17

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「文庫X」

書店売り場で一際異彩を放つ文庫カバーに思わず手を伸ばしました

本の全面を使って書店員の推薦文が書かれているあれです

アナタも見たことがあるかもしれません

最初はただの話題つくりかと斜めにみていたのですが

ページをめくっていくと止まりませんでした!

読中、読後「マジか…マジか…」の独り言を連発しまくっていました

とにかく凄すぎます

本書の正式タイトルは

「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」

著者は日本テレビ(また日テレ!)の清水潔記者

御存知の方も多い誤認逮捕で有名になった「足利事件」で

容疑者とされた菅谷さんの無罪を証明するまでをノンフィクションで描いています

しかもそれらを全て動かしたのはこの著者です!

しかも、しかも真犯人にまで迫ろうとしています!!

日本テレビにはバラエティだけでなく報道にも怪物がいるんですね

そりゃ強いはず

つい最近も“DNA型鑑定”で逮捕というニュースを見たばかり

報道記事を見る目が完全に変わります

内側を知っているつもりだった自分が情けない…

「小さな声に耳を傾ける」

肝に刻み込みたいと思います

そして真犯人が絶対に捕まりますように

5ブック

2017.05.11

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「テンカウント 奇跡のトレーナー松本清司」黒井克行著

先日、“目白の世界チャンピオン養成所・ヨネクラジム閉鎖”のニュースを知り

直ぐにアマゾンで購入した一冊です

選手の自主性を引き出し

ひたすら待つことをモットーとしたヨネクラジム所属トレーナー・松本清司

「俺はエディには負けないぞ…」と伝説の先輩トレーナーを生涯ライバル視していました

でもそんな彼こそ第1回エディ・タウンゼント賞受賞者でもあります

その件がまたカッコいい!

著者は松本がトレーナーとして試合に付き添っていたとき

試合中の事故が原因で亡くなった黒井俊明選手の弟です

そのシーンから冒頭が始まります

自分の肉親を不随にさせてしまった男のノンフィクション

面白くないわけがありません

一気読みでした

ボクシングこそ最強!

今月20日、日本人2人目の快挙をかけて村田選手がミドルのリングに上がります

4ブック

2017.05.10

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「たけし、さんま、所の【すごい】仕事現場」吉川圭三著

このお笑い三大怪獣(タモリさんもいれると四天王)を取り上げたトンデモ本は数多あります

もう知ってますよってこともあるけれど

天才たちのオモシロエピソードが枯れることがありません

司馬作品のように何年かに一度は読んでみたくなるんですよね

さんまさんをTBSから“ぶんどってくる”エピソードは

同じ(?)ギョーカイ人として最早伝説でしかありません

著者は日本テレビで「世界まる見え」や「恋のから騒ぎ」などをヒットさせたディレクター

これらのテレビマンが行きつくところは

やっぱり「元気が出るテレビ」なんですよね

“テリー伊藤&ビートたけし”

狂気と狂気がぶつかる様をリアルタイムで見ていた我々世代としてはたまりません

同じ世界の末席を汚すものとして

時間外が出るからと言って小さくなってる場合じゃない!と背中を押してくれます

(↑あ、これも大事ね)

4ブック

2017.05.07

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「ムーンライト」

黒人男性同士の純愛です

いわゆるLGBT(性的少数者)がテーマですが

今の日本人にどこまで理解できるでしょうか…

オスカー最優秀賞らしく突っ込みどころは皆無です

流石って感じですが

さあ、どこまで良い作品だと本心から思えるのか

「ラ・ラ・ランド」みたいにまったく派手ではありません

アカデミー作品賞じゃなければ観ていなかったかもしれないくらいの

地味な作品で決して商業的ではありません

でも現実を知る作品ではあります

3.5シネマ

2017.05.03

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「一茶」藤沢周平著

“痩せガエル負けるな一茶ここにあり”

の小林一茶です

芭蕉、蕪村、一茶の江戸3大俳聖の中で

(失礼ながら)唯一ビンボー臭さが漂うイメージでした

果たしてそうでしたw

タニマチに寄生して優雅に暮らすことはなく

身内との財産分与に生涯苦しむなどかなり赤貧な一生でした

ただ

性生活は優雅だったようで

ご丁寧にも本人がその回数を日記に残しています

フランス人もビックリの絶倫ぶりです(気になる方はググって下さい)

生涯回数で多かったのは性行為だけではありません

本職の句作数もそうです

芭蕉1000句、蕪村3000句といわれるなかで

一茶は生涯2万作以上作ったそうです

しかも動物が登場するなどユーモア溢れる作品ばかり

「そこが面白いやん!」と評価し世に知らしめたのが我らが子規さんです

気になって調べてみたら子規はあの短い生涯の中で2万4千句以上も作ってます

はいこっちの勝ち~(身贔屓)

改めて知りとっても親しみを感じた一茶兄さんw

リリー・フランキーさんにピッタリですね

映画化も楽しみです

4ブック

2017.04.13

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「ゴースト・イン・ザ・シェル」
「ナイスガイズ!」

まずは「ゴースト~」から

ご存じ「攻殻機動隊」を原作としている話題の1本

といってもほとんど知らないのでノー知識のまま鑑賞

「ブレードランナー」+「ルーシー」+「アキラ」です

街のイメージは「ブレードランナー」そのままですから

30年前なのにどんだけ凄いねん!って感じですね

AI(人工知能)もののメインテーマは

ロボットには“愛”があるのか?ってこと

それ系でチョーおススメなのが(マイナーですけど)

「her」と「エクス・マキナ」!

前者はAIとの純愛、後者は最後に笑けるくらい思いっきり裏切られます

両作とも名作

「ゴースト~」のスカーレット・ヨハンソンが「her」にも出てます(声のみ)

声だけなのにメチャカワイイ!マジで

「エクス・マキナ」のロボ・エヴァも体スケスケなのにメチャカワイイ!ガチで

見ながら惚れてまうやろ~を連発してました

今から言っておきます… 

こんな時代が来たら迷わずロボットでもいきます!

…そして「ナイスガイズ!」

はは~んプロデューサーさん、これシリーズ化しようとしてますね!

バレバレですよW

主演は今を時めくライアン・ゴズリングとラッセル・クロウ

二人が骨太な探偵です

いわゆるバディ(名コンビ)映画ってやつですね

「マイアミ・バイス」のドン・ジョンソン&フィリップ・マイケル

「リーサル・ウェポン」のメル・ギブソン&ダニー・グローバー

「探偵物語」の松田優作&水谷豊

あげていけばきりがありません

ただの汗臭いだけでなく70年代のポップさと

ゴスリングの娘(アンガーリー・ライス)がCUTEなので

むつこくなく観られます

共に4シネマ

2017.04.06

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「グリーンルーム」

昨年自動車事故で亡くなったアントン・イェルチンの主演作

「ターミネーター4」でカイル・リース役をしていたといえば

思い出す人も多いでしょう

売れないパンクバンドが迷い込んだのは

ネオナチが蔓延るライブハウスで

そこで殺人事件が起きるというアナーキーな設定

予想通り痛々しいシーンが連続します

がどこかスタイリッシュな映像と感じるのは「ブルー・リベンジ」の

ジェレミー・ソルニエ監督だからなのね

3.5シネマ

2017.04.03

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「蜜蜂と遠雷」恩田陸著

ラジオドラマにかかりきりで

映画と本を疎かにしておりました 情けない

さすが直木賞に外れなし

ピアノコンクールに挑む若き天才コンテスタントの物語

凄いのは「素晴らしい演奏でした」という表現を

500ページにわたって文字に書き起こしてるということです!

何人ものコンテスタントが

何回もコンテストでクラシック曲を演奏する

同じようなシーンが繰り返されるのに

まったく飽きないこれぞ超絶技法!

表現力が湯水のように湧き出ている(←この表現力のなさが既に凡人)

文字で音を表現するという神業を成し遂げたのが本作です

なので敢えて軽々しく映像化してほしくない

読後、クラシックコンテストに行ってみたくなります

次の生放送でトークのカデンツァを発揮するぞ!

著者と登場人物に触発されまくりです

5ブック