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えさシネマ倶楽部
「福田村事件」
イオン今治で観ました
関東大地震100年企画なんですね
震災直後に実際に起こった虐殺事件がモチーフ
自警団によって朝鮮人と疑われた
薬売りの行商団9人が殺された事件
震災後の流言飛語やデマ、差別によって引き起こされました
で、注目されたのが監督を務めたのが森達也ということ
オウム真理教の教団施設に唯一入る事を許されたディレクターで
そのドキュメント「A」「A2」は大きな話題になりました
さらに東京新聞の望月記者に密着した「i 新聞記者ドキュメント」など
いわゆる社会派ドキュメンタリーという名の問題作を
多く生み出してきたカリスマ制作者です
その森達也監督が初めて長編映画を作ったっていうので
相当期待して観たのですが・・・
虐殺事件まで行くのがだいぶ長い!
それまでずっと恋愛とか不倫とかがある!
出演陣は井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大、
コムアイ、ピエール瀧とか
一癖も二癖もある出演陣なので見ごたえがあるのですが
本題までが長っがい
東出さんが不倫するのは別の意味で笑いましたが
田中麗奈さんと小舟でHするシーンは必要だったの?
(個人的には嬉しかったですよ)
勝手な想像ですが
映画は初だったので
ベテランのカメラマンとかプロデューサーに
「映画とはねこうやるんだよ~」「ドキュメントとは違うんだよ~」
って言われてそのままやったのではないかと思ってます
題材はらしかったのに
ストーリーが森達也らしくなかったのが残念
3.5シネマ
えさシネマ倶楽部
「アントニオ猪木をさがして」
ようやく観ることが出来ました
新日本プロレス創立50周年企画
タイトル通りアントニオ猪木のドキュメンタリー映画
泣けましたね~
一番泣けたのは新日本プロレスの道場にずっと掲げられていた
アントニオ猪木の等身大パネルを
今のスーパースター、棚橋弘至が「いつまでも猪木さんに頼っててはいけない、
脱猪木なんだ!」って外したんですけど
それを有田哲平さんが、もう亡くなったしもう一度、ここに掲げるのはダメですか?
と聞くと
いいですよ 今こそ猪木イズムが必要ですよね って掲げるんですよ二人で
いや~泣ける!
プロレス団体は今、たくさんありますね
愛媛プロレスもある
最初は一つ。日本プロレス。創設者はご存じ、力道山
そこから猪木さんが日プロ脱退組である山本小鉄、木戸修、藤波辰巳らと一緒に
1972年3月創立
一方でジャイアント馬場が設立したのが全日本プロレス
そこからUWFとかUWFインターとか、維新軍とか、みちのくプロレスとか枝分かれしていく
詳しくは「有田と週刊プロレス」を見ていただければメチャクチャわかりやすいです
さて映画ですが。ブラジルまで取材に行ってとか
マサ斎藤との巌流島の戦い
他にも藤原組長やオカダカズチカやフォトグラファーの証言でまとめられてます
福山雅治さんがナレーション担当なのですが・・・ちょっと違うかな
でも猪木はやっぱり偉大
レスラーとしてだけでなく、アリとの総合格闘技のはしり、
政治家としても結果を出してきた巨人ですね
死して尚、輝く
名言はたくさんありますが50を過ぎるとこの言葉が沁みます・・・「馬鹿になれ!」
4シネマ
えさシネマ倶楽部
ようやく観ました
観終わった直後の感想は・・・
メチャクチャ面白かったけど
何が言いたいかはサッパリわからん!
どういう意味があるのですか?あまり考え過ぎない方がいいのですか?
ネタバレしない程度に書きます
まず、時代設定としては戦争終盤~戦後の話
少年が主人公
この子が「コナン」っぽい(名探偵の方じゃなく未来少年のほう)
ストーリーがゼンゼン分からんのですが
キャラクターとか展開とかは流石宮崎駿!
っていうくらいおもしろくてぶっ飛んでる
これは宮崎駿しか描けないでしょ!っていう
地獄と天国っていうのはなんとなくわかった
宮崎駿82歳 ラスト作品と言われてますが
思いついたやつ全部やろう!って感じで
分からん人には伝わらなくてもいいっていう強い意志は見えた
が、私には分からんかった・・・
木村拓哉 木村佳乃 菅田将暉 あいみょん 柴咲コウ
豪華声優陣も全然わからなかった
唯一ハッキリ分かったのは
ジブリ飯がメチャクチャ美味しそうやった~ってことです
カタカタのパンが出てきます
ラグビーボールみたいな
それを切り分けてジャムとバターをタップリ乗せる
零れ落ちながらかぶりつく
あれが旨そう!!
評価は分かれてますが
他の人には作れない、宮崎駿にしか作れない
あの人の頭の中は全てが繋がってるんでしょうね
凡人の私には一度では理解できませんでしたが
なんか凄かったっていうのだけは分かりました
あなた達はどう観ますか?
4シネマ
えさシネマ倶楽部
「ミーガン」
ミーガン・・・ああ、あのアメリカの大統領、元俳優だった・・・
レーガン
ああ、あの最近目が見えにくくなって、こう離してみないと見え辛い・・・
老眼
あと何がありますか?自分で考えて下さい
ミーガンはホラー映画です
簡単に言うと女の子の人形がロボットで、
最初はおもちゃとして可愛がられていたけど
内臓されているAIが暴走して人間に襲ってくる
これ以上でもこれ以下でもありません
ああ、最初は女の子とAIロボットの女子が仲良しだったけど、
このあとAIが制御きかなくなって主人公を襲ってきて手に負えなくなって
最後は主人公がロボットの女の子をぶっ壊して終わるんだろうな~
と思ったらそのまんまでした
でも結構ヒットしているのは
そのAIロボット、ミーガンが可愛くておしゃれなので、
ホラーが苦手な人でもポップに見られるからでしょう
丁度、チャッキーとターミネーターを合わせたような感じ
途中、ミーガンが躍るダンスとかが話題です
全体的にはコメディタッチ
スプラッターとかエグイ系ではありません
ファッションも可愛いいので劇場も若い人が多かったですね
でも私としては「ヘレデタリー」とか「ミッドSummer」のような
ズシンと来るネオホラーを期待していたので
ちょっと不満でした
3シネマ
えさシネマ倶楽部
「怪物」
いやあ、やっと是枝監督が戻ってきました~
「海街ダイアリー」とあと、あれ、あのフランス人女優のやつ
なんでしたっけ?あの時はどうした?と思ってましたが
本当の是枝監督が還ってきました!
個人的には「ベイビー・ブローカー」もちょっとらしくないなと思っていました
今回の作品は大絶賛です!
「万引き家族」と並ぶくらいの名作じゃないかな~
ほとんど事前情報なしで観ました
まあモンスターペアレントみないなのが出てくるんでしょ?くらいしか知らなかった
なのでそれくらいで観てください
まず、是枝監督は全員をちゃんと描きたい人なんですね
主人公の1人とか2人だけを描くのが普通ですが
ちゃんと主要なグループ5~6人をしっかりと描くのです
中心となる2人の少年、安藤サクラ、永山瑛太、高畑充希、中村獅童、田中裕子
などなど全員をしっかり人物を描く
それがどれだけ難しく大変かよくわかります
今回は「羅生門手法」を言われる
一つの出来事をいろんな人の目線から描いています
ってことは黒澤明レベルに達してるってことです
物事は違う視点から見ると全然違うことがあるりますよね
なので、広末涼子も不倫していない!・・・と思いたい
あと、子役を見つける天才ですね
今回の2人の子役もメチャクチャ上手い
相当難しい役どころです
これまで是枝さんは台本を見せずに撮影する手法を取っていましたが
今回は事前にみせたそうで
脚本の坂元裕二カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィアパルム賞受賞
そして音楽が坂本龍一さん
ラストにクレジットされると クーーーッっと感慨深くなる
間違いなく今年を代表する作品です
5シネマ
えさシネマ倶楽部
「クリード 過去の逆襲」
クリードシリーズの第3弾
ロッキーシリーズの後を受け継いだやつと言った方がわかりやすいでしょうか
もう通説ですが
ロッキーシリーズはギリパート4まで面白かったですね
5とザ・ファイナルで大コケして名作の晩節を汚してしまった
ですがこの、クリードシリーズで見事に復活 V字回復でした
ロッキーの盟友、アポロの息子・クリードが主人公
ロッキーがトレーナーになってクリードを育てチャンピオンにする
出たがりのスタローンが後ろから支える役どころがハマったんですね~
さらにパート2はあのドラゴの息子と対戦!
ロッキー4に出てくるロシアの殺人マシーンドラゴの息子
当然、ドルフ・ラングレンも出てきます
スタローンの元妻、ブリジット・ニールセンも出てくる!
サイコーでした!
オールドファンも新規ファンも皆が高評価
これでやめておけばよかった・・・
もう戦う相手がいなくなったんですね
クリードもチャンピオンになってセレブになってもう引退する年齢
今回の対戦相手は昔の友達です
でも、これが無理矢理戦ってる感じで感情移入が出来ない
しかも、スタローンが出てこないのです!(プロデューサーとしてはかかわってる)
しかもしかも、ロッキーのテーマも流れない(アイ・オブ・ザ・タイガーさえも)
守破離の法則、離のタームに入って
ロッキーから完全に離れようと、ネクストステージに行こうとしたのでしょうが
良くない方に行ってしまってるな~
と言いながらパート4も観てしまうんだろうな~
2シネマ
ロッベンのイッペン読んでみ
「夏物語」川上未映子著
600Pを超える大作ですが
読み応えのある名著でした
小説家の女性が
精子提供で生まれた男性と出会い心を寄せていく
舞台が大阪だからでしょうか
そんなに説教臭くなく
ユーモアがしっかりとあるところがともて好感を持てます
好きな文章がたくさんありました
ニューヨークタイムズとかTIME誌が本著を
おススメするなど
“世界が絶賛する最高傑作”
と帯に書いているのですが
文章や表現などは極めて日本的です
そこが逆にいいのかな
よくありがちな説明文だらけの台詞も一切なく
映像が浮かんでくるような表現が
たくさんあるけれど
これを映像化するのは無理でしょう
いや、軽々しくしてほしくない
って思うくらいファンになりました
著者から強烈に感じる
私の世界観は“文章”でしか表現できない
っていう矜持がビンビンに感じられて
イメージ通りメチャクチャカッコヨキです!
4.5ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「ラジオじゃないと届かない」宮嵜守史著
読み終えた今、熱くなってます
ラジオ、やるぞ!
ラジオ、好きでよかった!
と青臭く熱くなっております
著者はTBSの人気ラジオ「JUNK」プロデューサー
バナナマンさん、伊集院光さん、山里亮太さん
今を時めく人気ラジオ番組をほとんど手掛けています
中央とローカルではラジオの体制が大きく違いますが
それでも情熱は同じ
いや、今までラジオ好きだと公言していましたが
著者には正直負けている気がします
なので燃えているのです!
「ラジオのしゃべり手は何をするのかじゃなくて
何を思うかが大事なんだよ」
メチャクチャ突き刺さりました
テレビ、ネット、YouTube、ネットフリックス、アマゾンプライム
無限にあるエンターテインメントの中で
なぜラジオが選ばれているのか
改めて納得しました
全てのラジオ関係者、いやラジオってオワコンでしょ
って思ってる人にこそ読んで欲しい
4ブック
ロッベンのイッペン読んでみ!
「罪の轍」奥田英朗著
著者に出会ったのは
松尾スズキ主演の「イン・ザ・プール」で
勃起が治らないオダギリ・ジョーで大笑いし
名著『オリンピックの身代金』で
昭和のオリンピック開催を目前に
テロリストと警察の威信をかけたエンタテインメントに酔いしれました
本作もオリンピック直前の昭和38年頃が舞台
元になったのは戦後最大の誘拐事件「吉展ちゃん事件」
800ページ以上もある大作だが
そこを読ませるのが著者の筆力
タイトルが似ているが「罪の声」は
グリコ森永事件をモチーフにした名著
どちらも日本を震撼させた昭和の大事件を元にしたクライムサスペンス
ときどきこういった王道の犯罪小説にタップリ浸りたくなる
外したくない方には併せて読むことをお勧めします
4ブック
えさシネマ倶楽部
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
アカデミー発表の前にどうしても観ておきたかったので
えらい騒がれてるけどどんなもんじゃい
と思って観たらぶっ飛びました!
作品賞は当然、
助演男優賞、助演女優賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞、監督賞
納得の七冠です
誰の真似でもない
誰も想像できない圧倒的なストーリーと映像力
面白さが未体験過ぎて追いつけなくなりそうだけど
この面白さを絶対手放したくないと
必死で付いていったら
途中で突き放されたり、ギュッと抱きしめられたり
「トップガン」が消し飛んでいきました
主人公はコインランドリーを経営する中国人のおばちゃんで
ある日、パラレルワールドに引きずり込まれて
世界を救うという…
なんのこっちゃ分からんでしょ?
でも、笑えるし楽しいし最後ホロッとさせる
エンタメに必要な全要素をこれまで観たことないやり方で
観せてくれるのがこの「エブ・エブ」です
いったい、監督の頭の中はどうなってるんだろうと調べたら
あの「スイス・アーミー・マン」(←こちらも超ぶっ飛んでます)
を作ったダニエルズだったんですね
ミョーに納得!
これまでどちらかというとヒューマンタッチの映画が作品賞を
獲りがちでしたが
コメディで“作品賞”を獲ったことも快挙
1ミリの文句もございません!
5シネマ