Archive for 3月, 2023

2023.03.16

ロッベンのイッペン読んでみ!

Author: ロッベン江刺

「罪の轍」奥田英朗著

著者に出会ったのは

松尾スズキ主演の「イン・ザ・プール」で

勃起が治らないオダギリ・ジョーで大笑いし

名著『オリンピックの身代金』で

昭和のオリンピック開催を目前に

テロリストと警察の威信をかけたエンタテインメントに酔いしれました

本作もオリンピック直前の昭和38年頃が舞台

元になったのは戦後最大の誘拐事件「吉展ちゃん事件」

800ページ以上もある大作だが

そこを読ませるのが著者の筆力

タイトルが似ているが「罪の声」は

グリコ森永事件をモチーフにした名著

どちらも日本を震撼させた昭和の大事件を元にしたクライムサスペンス

ときどきこういった王道の犯罪小説にタップリ浸りたくなる

外したくない方には併せて読むことをお勧めします

4ブック

2023.03.14

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

アカデミー発表の前にどうしても観ておきたかったので

えらい騒がれてるけどどんなもんじゃい

と思って観たらぶっ飛びました!

作品賞は当然、

助演男優賞、助演女優賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞、監督賞

納得の七冠です

誰の真似でもない

誰も想像できない圧倒的なストーリーと映像力

面白さが未体験過ぎて追いつけなくなりそうだけど

この面白さを絶対手放したくないと

必死で付いていったら

途中で突き放されたり、ギュッと抱きしめられたり

「トップガン」が消し飛んでいきました

主人公はコインランドリーを経営する中国人のおばちゃんで

ある日、パラレルワールドに引きずり込まれて

世界を救うという…

なんのこっちゃ分からんでしょ?

でも、笑えるし楽しいし最後ホロッとさせる

エンタメに必要な全要素をこれまで観たことないやり方で

観せてくれるのがこの「エブ・エブ」です

いったい、監督の頭の中はどうなってるんだろうと調べたら

あの「スイス・アーミー・マン」(←こちらも超ぶっ飛んでます)

を作ったダニエルズだったんですね

ミョーに納得!

これまでどちらかというとヒューマンタッチの映画が作品賞を

獲りがちでしたが

コメディで“作品賞”を獲ったことも快挙

1ミリの文句もございません!

5シネマ

2023.03.02

えさシネマ倶楽部

Author: ロッベン江刺

「バビロン」

ブラピが出演しているゴージャスな映画です

アカデミー3部門ノミネート!

っといっても作曲賞、美術賞、衣装デザイン賞

メチャクチャ派手な作品なのですが・・・

昔のハリウッドが舞台

トーキー映画が出てくる前のサイレント映画時代

というとチャップリンとか

なんか白黒でイメージで大人しい感じですが

バブルが4倍!みたいな毎日パーティ~

でどでかいクラブでパリピ男女がそこら中で踊りまくって、ドラッグやって、Hもやって

ハリウッドスターや怪しいプロデューサー、のし上がってやると思ってる女優の卵らが

踊り狂っています

そこに本物の象!を送り込むゾウ!てw

下っ端のスタッフが命令されトラックの荷台になんとか象を積んで

そのパーティ会場に向かう所から始まります

その会場で女優になるためには何でもする野心溢れる美女と出会う

その女優の卵がマーゴットロビー

あの「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役で世界的にブレイクした美女です

ブラピはちょっと落ち目な当時のハリウッドスター

当時のハリウッドの頂点と使用人らのヒエラルキーがテンポよく展開する

音楽がとにかくカッコいい

というのも監督が『ラ・ラ・ランド』のチャゼル監督

ミュージカルではありませんがあのテイストです

にしても最近、映画のシネマの草創期を取り上げる作品が多いですね

スピルバーグの自伝映画「フェイブルマンズ」とか

やっぱり映画ってすごいよね!映画館で観る、あのデッカースクリーンでみんなで観る感動って違うよね!

令和版「ニューシネマパラダイス」みたいなメッセージなのかな

それほどネトフリなどの配信映画を意識しているんでしょうね

4シネマ